創造力の強大さ
この話の面白いのは、酒を飲まない人でも晩酌の美味さ楽しさは想像でき、それへの羨望すら感じる、ということだ。もともと、小説や漫画というのは、描かれた事柄の経験が無い人でもその経験を想像できるから成り立つわけで、想像力というのは我々が想像するより(下手な洒落になったが)強大である。
もちろん、石黒氏が晩酌を旨そうだと思ったのは、これまでに接した情報で、それを分かっていたからである。そういう情報無しに、このお惣菜コーナーを見て、旨そうだと思っただろうか。
もちろん、石黒氏が晩酌を旨そうだと思ったのは、これまでに接した情報で、それを分かっていたからである。そういう情報無しに、このお惣菜コーナーを見て、旨そうだと思っただろうか。
デパ地下のお惣菜コーナーのケースの中に、お惣菜と一緒に缶ビールが置いてあったんですよ。
たったそれだけの事で酒を飲まない俺でさえ、家帰ってこのお惣菜をつまみに一杯やったら旨いというイメージが湧き、このディスプレイ考えたやつ天才やなと思った。
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