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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

医者と「効率主義」

小田嶋隆のブログの或る記事へのコメントだが、よくある思想ではあるが、どこかが間違っている気もする。まあ、女性をカネで買えるのは性欲の対象としてだけだろうし、このフリーター医師氏は女性をそういうものとしてしか評価していないわけで、その精神の貧困さと、(仮に自称しているように彼が医師なら)その社会的地位の高さのアンバランスが私に奇妙な印象を与えたのかもしれない。
もちろん、上級国民というものは世間の先入観とは逆に精神の貧困な者が多いのかもしれないが、医師になるにはかなりな勉強をしてきたはずだし、受験勉強の国語程度でもかなりの読書量はあったはずだ。それに医師というのは人間の幸福に直接関わる健康とか生命を扱う仕事であるからには、何かの真面目な哲学に至っている人間が普通よりは多そうな気がする。昔から文学者には医者出身が多いのはそのためだ。チェーホフ、モーム、森鴎外、北杜夫、それから、小説家ではないが手塚治虫という巨人もいる。
で、下のようなコメントをした人間が医者であるなら、その「効率主義」のために平気で患者を犠牲にしかねないように思うわけである。(たとえば、その患者の死がたまたま病院の利益になるなら患者を殺す、とか)


(以下引用)



他に身の振り方がないから、しぶしぶ結婚しようとしている女性の気分は、わかるのですが、結婚する男性の気分がまったくわからない。
女性は必要な時にだけ金を出して買えばいいのであって、不要なときにまでホールドするのは金の無駄でしょう。ホールドされる女性だっていい迷惑だ。

投稿: フリーター医師 | 2018/02/05 04:19




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