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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

刑事司法制度の根本

まあ、弁護士側の言うのも理解はできるが、被害者遺族などから弁護士が憎悪されても当然だろうな、と思う。そういう因果な商売だから米国などでは高い報酬を得ているのだろう。
何か、これを改善する方法は無いのだろうか。本当に、「それをしなければ刑事司法制度が崩壊する」のか、その根本をもう一度考える価値はあると思う。

なお、私は、殺人事件に関しては、その遺族には殺人犯を許す権利は無い、と思っている。許す権利があるのは、死んだ被害者だけだろう。だが死人が意見を言えるはずがない。遺族がその代弁をするのも不可能だ。では、どう裁けばいいか。「犯した罪に等しい罰を与える」でいい。
つまり、殺人には死刑判決以外は不要だという考えだ。では、殺された人間が殺されても仕方が無いような悪行を積み重ねたとんでもない悪党だったらどうか、と言えば、それでも殺害者は死刑にすべきだと思う。
要するに、「目には目をもて償い、歯には歯をもて償う」という最古の(かどうかは知らないが)法律こそが一番正しいという意見である。
法律がまともに機能していれば、誰かがその悪党を殺す前に、その悪党は法で正しく裁かれており、殺す必要性もないはずであり、それを殺すのは、「罪に相当しない罰」を勝手に与えていることになるわけだ。




さんがリツイート

素朴な感情としては理解できるんですよ。このような凶悪犯罪を許せないという気持ちはおそらく全ての弁護士にあります。
でも、刑事弁護人としての矜持があるので、被疑者被告人を全力で弁護するんですよ。それをしなければ刑事司法制度が崩壊するからです。



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