三段論法の罠
「三段論法」の一段目は大前提と言ったと思うが、二段目と三段目の名称が分からない。特に、二段目が思い出せないのだが、何と言うのだろうか。小前提か?
それはともかく、三段論法は、二つの前提の内容が正しいかどうかという吟味が大事であり、下の場合の「男はみんなかわいい子が好き」はもちろん網目のようにスカスカの大前提である。そもそも、「かわいい」の定義が人それぞれに違うのであり、「芸能人アイドル」の可愛さと、犬の子や猫の子の可愛さというのが別であることは「それ町」の歩鳥が認識したとおりである。中には、毛虫を可愛いという「虫愛ずる姫」のような変態もいる。「何も何も小さきものはみなうつくし(可愛い)」と言った清少納言には、顔にゴキブリを投げつけてやるべきである。
小前提(?)の「私は可愛い」が単なる主観であることは言うまでもない。
この二つのスカスカの前提から出てくる「ゆえに男はみんな私が好き」という結論が間違いであるのは言うまでもないが、しかし、論理の建て方、論理進行自体はまさしく「三段論法」の形式を正しく取っており、ある意味では「三段論法」や論理そのものの危なっかしさを明瞭に示した、いい漫画だと思う。
それはともかく、三段論法は、二つの前提の内容が正しいかどうかという吟味が大事であり、下の場合の「男はみんなかわいい子が好き」はもちろん網目のようにスカスカの大前提である。そもそも、「かわいい」の定義が人それぞれに違うのであり、「芸能人アイドル」の可愛さと、犬の子や猫の子の可愛さというのが別であることは「それ町」の歩鳥が認識したとおりである。中には、毛虫を可愛いという「虫愛ずる姫」のような変態もいる。「何も何も小さきものはみなうつくし(可愛い)」と言った清少納言には、顔にゴキブリを投げつけてやるべきである。
小前提(?)の「私は可愛い」が単なる主観であることは言うまでもない。
この二つのスカスカの前提から出てくる「ゆえに男はみんな私が好き」という結論が間違いであるのは言うまでもないが、しかし、論理の建て方、論理進行自体はまさしく「三段論法」の形式を正しく取っており、ある意味では「三段論法」や論理そのものの危なっかしさを明瞭に示した、いい漫画だと思う。
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