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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

日本人には英語の発音は基本的に無理

副島隆彦の「学問道場」への投稿記事の一部で、中村一秋という人の「英語喉」という考えである。まあ、発想が面白いし、正解である可能性も高い気がする。たとえば、アフリカ人の発声は他民族の発声とは違うことが、彼らの名前や名詞の最初が「ン」で始まることが多いことからも想像できる。日本人では、「ン」から始まる言葉を想像することもできないだろう。だから尻取り遊びでは、語尾が「ん」で終わったら負けになるわけだ。無理に言うなら「ンコ(うんこ)」しかない、と小学生的なことを書いてしまったwww
だが、問題は、英語民族の咽喉(喉?)による発声を、日本人がどうすればできるのか、ということだ。まさか、咽喉の中を見せて「こうしろ」と教えることもできないだろう。

ついでに言えば、英語国民は子音をそれだけで発音できるが、日本人にはそれもほとんど不可能だと思う。逆に、英語国民は母音にはいい加減であるようだ。日本人は母音を明確に発音するから英語らしく聞こえなくなる。時には、存在しない母音や語尾を付け加えて発音したりする。たとえば、「at all」を「アッ・オー」と発音する類だ。これは「アッ・オー」と聞こえるのである。(「青春の光と影」の最後の言葉がそれだったので私には印象深い。)
米国で使われる貨幣のひとつ(5セントか10セントか忘れた)の俗語であるnickel(ニッケル)は、日本人には「ネコ」と聞こえるらしい。最後のelが咽喉の奥に消えるわけだ。ためしに、「ネコ」と発音してみたら、それが米国人的な「nickel」に自分でも聞こえるだろう。niの iが「イ」か「エ」かはほとんどどうでもいいわけである。


(以下引用)

最後に英語喉の学習法の概要について説明する
(著書「英語喉」のサイトから一部引用)

(一部引用開始)
ネイティブメソッドについて
 書籍「英語喉(のど)50のメソッド」で紹介する方法をネイティブメソッドと言います。
ネイティブメソッドは、英語ネイティブが発音の際にしていることと同じことです。英語ネイティブのまねをする方法というよりは、ずばり英語ネイティブがしゃべる時に実践している方法そのものなのです。

200年めの発見
 日本人は外国のものをうまく取り入れ、工夫することで、科学技術を発展させ、ついに世界の経済大国となりました。ところが、外国語に関しては、まじめな国民性をもってしても、歯が立ちませんでした。日本人は、英語発音と聞き取りにおいて苦労します。これは日本人の能力のせいではなく、長い間ある勘違いをしていたことが原因です。ずばり、英語は口というよりも喉で発音するものなのです。日本語で言うと首にあたる部分の喉です。ネイティブの声が、日本語よりも深く、立体的に響くのには、わけがあったのです。
 なぜ喉で発音するとネイティブと同じ発音ができるのでしょうか。理由は単純です。それがネイティブが英語を発音する時にやっていることだからです。さらに、もう1つ理由があります。喉を使うと、どんな音でもうまくまねることができるのです。言語だけでなく、犬の鳴き声や自動車のエンジン音など、喉を使えば、どんな音でもうまくまねすることができます。

ネイティブメソッドと従来の方法はどう違う?
 喉発音を最重要視するネイティブメソッドに、ネイティブ自身を含む多くの人が疑問を持つかもしれません。音によっては唇を少し丸めたり、口を大きく開けることもあるだろうと。しかし、おおげさな口の動きは、人に対して、はっきりと発音を示したいという熱意が、顔に表れているのです。英語学習者に対してだけではなく、また日本語でも英語でも、人が相手にメッセージを強く伝えたい時には、その心が表情として表れます。実際の会話では、ネイティブはほとんど喉でしゃべっています。ネイティブメソッドは、ネイティブどうしが、観察されているとは知らず自然にしゃべっている英語を観察することで誕生した真のメソッドです。逆に、従来のメソッドが参考にしたのは、「観察されているぞ」と意識過剰になっているネイティブのおおげさな英語でした。そのために、観察者の脳が視覚情報に頼ってしまい、「表情」と「音声」の境を勘違いしてしまったのです。

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