老人であることの現実
「東海アマ」ブログ記事の前半で、こういうように自分の老いの状態を冷静かつ客観的に記述した記録は貴重である。
(以下引用)
夫の操作ミス、スーパー駐車場で急発進…はねられた妻死亡 10/22(木)
https://news.yahoo.co.jp/articles/dbf2a684164784f1ee06cbc85fabba70db1ffafa
止まれ暴走老人!脳を見て分かった「高齢交通事故」急増の理由 2017/12/07
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/53708
昨日は、久しぶりに用事で名古屋に出かけた。一般道を片道3時間程度かけて行くのだが、帰路はいつでも眠気につきまとわれる。
駐車場に入って一眠りと思ったのだが、生憎満車ばかりで入れなかった。仕方なしに、眠気を我慢して運転したのだが、我が家に近づいたある瞬間、ふっと意識が遠のいている自分に気づいた。
ハンドルを握ったまま、目を開けたま、ほんの1秒に満たない間、自分が眠っていたことに気づいた。
幸い過疎地の広い道路だから、中央線を踏んだ程度で、ハット我に返ったが、運転歴半世紀、大型二種免を取得して30年以上、かつて旅客輸送に携わった元職業運転手としては、もの凄くショッキングだった。
例え1秒でも運転中に眠ることは、100%事故に直結する。半世紀の運転歴でも、こんなことは数えるほどしかない。
前夜、とりあえず普通に寝たつもりだったが、1時間ほど早く起きてしまったことが眠気を呼び込んだのだろうが、旅客輸送事故では、そんなことは弁明の理由にならない。
2012年に関越道で起きたバス運転手居眠り事故では、たぶん運転中に数秒間寝込んでしまったのだろう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E8%B6%8A%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A%E9%81%93%E9%AB%98%E9%80%9F%E3%83%90%E3%82%B9%E5%B1%85%E7%9C%A0%E3%82%8A%E9%81%8B%E8%BB%A2%E4%BA%8B%E6%95%85
結局、「ああ、自分も年をとったんだ……」と思い知らされた。
私が、自分が「年をとった」と最初に思ったのは、たぶん50才くらいだろうか?
ある日突然というわけではないのだが、人間誰でも50才くらいになると、固有名詞が出てこなくなり、指示代名詞=「あれ、それ」ばかりが出てくるようになる。
https://diamond.jp/articles/-/2602
私の場合は、二十歳くらいにバイクの事故で転倒し、頭蓋骨折脳挫傷・大脳萎縮という診断を受けた。この病態は、海馬の萎縮を招くので、「高次脳機能障害」をもたらす。
ずっとクラシックギターを勉強していたのだが、事故以降は、譜面の記憶が極端にできなくなった。一曲を覚えるのに、普通の人も何倍もかかる。
台詞も覚えられなくて、一緒に舞台に出ていた講談師の田辺鶴英から見放されたほどだ。
同じ頃から、直前記憶が極端に悪くなり、何か買うつもりで店に行っても、何を買うんだったか、どうしても思い出せなくて、目についた全然別のものを買ってしまうことが続いた。また、必要もないのに、同じものを何度も買うことがあった。
古い記憶は、かなり鮮明に出てくるから、大脳表皮細胞や海馬が壊れたのは間違いない。同時に、臭いを嗅ぐ力が非常に悪くなった。
そこで、自分はアルツハイマーになったのではと、焦っていろいろ調べたのだが、普通の認知症なら情報を思い出す力が弱くなったということだが、アルツハイマーは、情報が消えてしまって何をやっても思い出せないという違いがあるということで、自分は認知症の初期症状であると判断した。
私は30才くらいから会社で将棋が流行っていたので、将棋を学んだのだが、30才代の頃は、詰め将棋に凝ったおかげで、自称アマ一級程度の実力に達していたと思う。
しかし、50才を過ぎたら、王手が見えなくなった。角筋を間違えるのだ。こうなれば、アマ7級以下だ。今は、8級とやっても手筋を思い出すのが面倒なので勝てないかもしれない。とにかく、 二手三手と深く考えるのが極度に苦手になった。
このブログを書いていても、目が悪くなったせいもあるが、誤字脱字、文法間違いを見落としたままアップすることが非常に増えた。
自分が老人になってわかったこと 2019年02月26日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-662.html
だから、バスの運転手の慢性的な不足のなかで、求人は多いのだが、もし運転中に眠気を覚えたら、もしバス停を忘れて飛ばしてしまったら、とか余計な心配が心に覆い被さってきて、カネがなくとも応募する意欲が失われた。
まあ、ライセンスだけなら20くらいは持っているのだが、中津川のような田舎で役に立つライセンスと言えば、二種免くらいしかないので、超低年金生活のなかで贅沢を避けて心細く生きてゆくしかないと思った。
それに、60才くらいから、体中が壊れ始めた。元々、腎臓が弱くて、肉食が続くと尿が出なくなるし、前立腺肥大で小便が出にくいし、血尿が二年も続き、挙げ句の果ては間質性肺炎まで罹患した。
まあ、医者を信用していないので、基本的に自家治療ではあるが、朝起きて「爽快」という日は、過去数十年記憶にない。
(以下引用)
2020年10月22日 (木) 16:52
カテゴリ : 未分類
夫の操作ミス、スーパー駐車場で急発進…はねられた妻死亡 10/22(木)
https://news.yahoo.co.jp/articles/dbf2a684164784f1ee06cbc85fabba70db1ffafa
止まれ暴走老人!脳を見て分かった「高齢交通事故」急増の理由 2017/12/07
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/53708
昨日は、久しぶりに用事で名古屋に出かけた。一般道を片道3時間程度かけて行くのだが、帰路はいつでも眠気につきまとわれる。
駐車場に入って一眠りと思ったのだが、生憎満車ばかりで入れなかった。仕方なしに、眠気を我慢して運転したのだが、我が家に近づいたある瞬間、ふっと意識が遠のいている自分に気づいた。
ハンドルを握ったまま、目を開けたま、ほんの1秒に満たない間、自分が眠っていたことに気づいた。
幸い過疎地の広い道路だから、中央線を踏んだ程度で、ハット我に返ったが、運転歴半世紀、大型二種免を取得して30年以上、かつて旅客輸送に携わった元職業運転手としては、もの凄くショッキングだった。
例え1秒でも運転中に眠ることは、100%事故に直結する。半世紀の運転歴でも、こんなことは数えるほどしかない。
前夜、とりあえず普通に寝たつもりだったが、1時間ほど早く起きてしまったことが眠気を呼び込んだのだろうが、旅客輸送事故では、そんなことは弁明の理由にならない。
2012年に関越道で起きたバス運転手居眠り事故では、たぶん運転中に数秒間寝込んでしまったのだろう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E8%B6%8A%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A%E9%81%93%E9%AB%98%E9%80%9F%E3%83%90%E3%82%B9%E5%B1%85%E7%9C%A0%E3%82%8A%E9%81%8B%E8%BB%A2%E4%BA%8B%E6%95%85
結局、「ああ、自分も年をとったんだ……」と思い知らされた。
私が、自分が「年をとった」と最初に思ったのは、たぶん50才くらいだろうか?
ある日突然というわけではないのだが、人間誰でも50才くらいになると、固有名詞が出てこなくなり、指示代名詞=「あれ、それ」ばかりが出てくるようになる。
https://diamond.jp/articles/-/2602
私の場合は、二十歳くらいにバイクの事故で転倒し、頭蓋骨折脳挫傷・大脳萎縮という診断を受けた。この病態は、海馬の萎縮を招くので、「高次脳機能障害」をもたらす。
ずっとクラシックギターを勉強していたのだが、事故以降は、譜面の記憶が極端にできなくなった。一曲を覚えるのに、普通の人も何倍もかかる。
台詞も覚えられなくて、一緒に舞台に出ていた講談師の田辺鶴英から見放されたほどだ。
同じ頃から、直前記憶が極端に悪くなり、何か買うつもりで店に行っても、何を買うんだったか、どうしても思い出せなくて、目についた全然別のものを買ってしまうことが続いた。また、必要もないのに、同じものを何度も買うことがあった。
古い記憶は、かなり鮮明に出てくるから、大脳表皮細胞や海馬が壊れたのは間違いない。同時に、臭いを嗅ぐ力が非常に悪くなった。
そこで、自分はアルツハイマーになったのではと、焦っていろいろ調べたのだが、普通の認知症なら情報を思い出す力が弱くなったということだが、アルツハイマーは、情報が消えてしまって何をやっても思い出せないという違いがあるということで、自分は認知症の初期症状であると判断した。
私は30才くらいから会社で将棋が流行っていたので、将棋を学んだのだが、30才代の頃は、詰め将棋に凝ったおかげで、自称アマ一級程度の実力に達していたと思う。
しかし、50才を過ぎたら、王手が見えなくなった。角筋を間違えるのだ。こうなれば、アマ7級以下だ。今は、8級とやっても手筋を思い出すのが面倒なので勝てないかもしれない。とにかく、 二手三手と深く考えるのが極度に苦手になった。
このブログを書いていても、目が悪くなったせいもあるが、誤字脱字、文法間違いを見落としたままアップすることが非常に増えた。
自分が老人になってわかったこと 2019年02月26日
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-662.html
だから、バスの運転手の慢性的な不足のなかで、求人は多いのだが、もし運転中に眠気を覚えたら、もしバス停を忘れて飛ばしてしまったら、とか余計な心配が心に覆い被さってきて、カネがなくとも応募する意欲が失われた。
まあ、ライセンスだけなら20くらいは持っているのだが、中津川のような田舎で役に立つライセンスと言えば、二種免くらいしかないので、超低年金生活のなかで贅沢を避けて心細く生きてゆくしかないと思った。
それに、60才くらいから、体中が壊れ始めた。元々、腎臓が弱くて、肉食が続くと尿が出なくなるし、前立腺肥大で小便が出にくいし、血尿が二年も続き、挙げ句の果ては間質性肺炎まで罹患した。
まあ、医者を信用していないので、基本的に自家治療ではあるが、朝起きて「爽快」という日は、過去数十年記憶にない。
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