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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

健常者については医学は研究していない

引用先は失念したが、「日経」か何かの電子版からである。記事の1頁だけ転載。
「健常者の研究は難しい」というのが面白い。
健常者はまず病院に来ないからデータの蓄積が無いわけだ。にもかかわらず、健常者が健康であるためにはああしろこうしろと嘘っぱちが厖大に言われているのが現状である。
この記事の最初のページ(引用部分は2ページ目)にも、そうしたいい加減な「健康関係の言説」への批判が書かれていた。
なお、「外挿」というのはおそらく英文学などの批評用語の日本語訳だと思う。むかし筒井康隆の本で見たが、今でも意味が分からない。下の文での説明もあまりピンと来ないが、「ある概念をある事例に適用してみる」というくらいの意味ではないだろうか。

ついでに書いておくが、健康関係の言説の多くはエビデンス(証拠)など無い、いい加減なものだ、という例として、食塩(塩分)摂取量について書いておく。
確か、一日に摂取していい最大の塩分は6グラムだとどこかで聞いたが、6グラムと言うと、3グラムのシュガースティック2本分である。ところが、砂糖と塩では、「味覚効果量」がまるで違うのだ。「味覚効果量」とは今私が作った言葉だが、同じ量でも、砂糖と塩では与える効果がまるで違うということである。試しに、シュガースティック1本分の塩を一気に口に入れてみるがいい。悶絶するだろう。水に溶かしても同じことだ。
つまり、1日に料理などに使用する塩の量など、たいしたことはないのであり、おそらく1人あたり1グラムか2グラムだろうと思う。1日に6グラムを摂取するなど、まずありえない話だと思っていい。
もっと分かりやすい例を挙げよう。アジシオの小瓶は60グラム入りである。では、アジシオの小瓶を10日で使い切った経験のある人はいるか。私の場合は、1本使うのに2年から3年かかると思う。まあ、料理には塩や醤油を使うのであって、アジシオはゆで卵くらいにしか使わないと言う人もいるだろうが、6グラムという量を明確にイメージしている人はほとんどいないということである。おそらく医者たちもまるでイメージしていないだろう。
ただし、塩分を多量に摂るとテキメンに血圧は上がるが、それが慢性的なものになるには、そういう生活を長年続けた場合の話だろう、ということだ。アルコールの摂取も血圧を上げるが、禁酒したら元に戻ったと私の友人が言っていた。で、血圧が高くて日常に不便があるかというと、べつにそういうことはない。ただ、脳溢血や脳梗塞の可能性が上がる「かもしれない」、というだけのことである。それも、低血圧でも脳溢血や脳梗塞にはなるのだから、あまり気にしても仕方が無い。

(以下引用)わずか1頁だが「容量オーバー」とされたので記事題名だけ載せておく。



低炭水化物ダイエットと日本食のウソ?ホント?

ケンブリッジ大学 栄養疫学 今村文昭(8)

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2018年12月22日(土)

 

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