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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

「マグカップに五分目」説

前に、「マグカップに六分目」説を書いたことがあるが、要するに、我々の日常生活の心理を考察すれば、健康に裨益する考えも出てくる、ということだ。つまり、マグカップがあるからそれに八分目くらい入れるというのが我々の心理だ。だが、本当に八割(八分目)入れる必要があるか、その害は無いか、と考えるのが日常生活の心理学である。その結論は、八割入れる必要は無い、というものだった。コーヒーが美味いのは最初の一啜りから数啜りまでであり、その後はだいたいコーヒーが冷めていくままテーブルにカップが残るだけだ。完全に冷めた後に、義務的に残りを啜るわけである。なら、カップに八分目入れる必要は無く、六分目で十分、となる。
で、これは「美味さと温度」の関係から「マグカップに六分目入れるのが最適」としたわけだが、次に「美味さと健康」の問題を考えると、実は「マグカップに五分目」が一番いいだろう、という結論になる。というのは、ブラックコーヒー派でない人間はクリームだけでなく当然砂糖を入れることも多いわけだが、その砂糖の分量が、たとえばいつも角砂糖2個(あるいはシュガースティック2本)とすれば、「マグカップに五分目」にした場合、角砂糖2個では甘すぎるから角砂糖を1個に減らすだろう。その差が大きいのである。たとえば、毎日、コーヒーを4杯飲む人間なら、毎日の角砂糖消費量が8個から4個に減るというのは、健康的に見て大きな差であるわけだ。
で、角砂糖2個を1個に減らして、コーヒーを飲む満足感が半分に減るかと言えば、まったくそんなことはない。なぜなら、コーヒーの分量が「マグカップに五分目」であるから、砂糖の比率はさほど低減せず、コーヒーの甘さは適度に保たれているわけである。
ちなみに、「なら最初から小さいカップを使えよ」と言う人間に対しては、小さいカップだとコーヒーがこぼれやすいし、その小さなカップを見ただけで心理的に、最初から不満感が生じる、と言っておこう。
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