忍者ブログ

独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

真の(ナマの)現実と「事実上の現実」

私は英語は(英語も)苦手なのだが、小さな問題を考えるのが好きなので、英語の文章はそうした「謎」の宝庫として楽しんでいる。
下の記事は、そうした一例だ。
virtualが「事実上の、実際の、現実の」の意味が本来の意味だというのは知らなかった。「架空の」の意味だとばかり思っていた。lialityも「現実」なのだからヴァーチャルリアリティは「現実の現実」なのか、と言いたくなるが、そうではなく「事実上の現実」ということだろう。つまり、目の前にある作り物のあれこれが現実との区別がつかないなら、それは「事実上の現実」だということだ。

(以下「紙屋研究所」から転載)


意味が正反対のように思えてしまう単語

この記事にある、

の冒頭の

The #Taliban have captured Maraz-e-Sharif and are chilling at the {luxurious} house of a top commander of Afghan National Army Abdul Rashid Dostum.

 って一文。その「chill」ってわからないんだけど、辞書で調べたら、あれか、 「チルド食品」の「チル」か。chilled。

 だから「凍りつく」みたいな意味なのかと思っていたんだが、なんでタリバンがマザリシャリフを陥落させた後、アフガン国軍の最高司令官の家で「凍りついて」いるんだ? と思った。

 しかし辞書*1を見ると、後の方に、

〈主に米俗〉落ち着く、くつろぐ◆【同】chill out
・"What's cracking?" "Nothing much. Just chillin'." : 「何してんの?」「別に何も。ゆっくりしてるだけ」

って意味があるんだな…。

 chillには「恐怖、おののき」とか「重苦しさ、陰気さ」とかもあって、「落ち着く、くつろぐ」と全く正反対じゃんと思った。

 

 日本語の「ヤバい」みたいな感じなのだろうか。

 

 virtualももともとは「事実上の、実質上の、実際の」という意味だけど、それはぼくらが日本で使う「バーチャル」とは真逆だよね、と思ってしまう。

 しかしこの「事実上の、実質上の、実際の」には「(表面または名目上はそうでないが)」というニュアンスがついているので、なるほどそこからなら「虚像の」「仮想的な」みたいな意味になるよね、と得心した。*2

*1:「英治郎on the web」。

*2:参考:研究社『新英和中辞典』。

Add StarBUNTENh14862010h14862010h14862010
PR