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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

ゾンバルト

ゾンバルトの著作は一冊も読んだことが無いが、本のタイトルは私好みである。「恋愛と贅沢と資本主義」とか「戦争と資本主義」など。下のコメントは「ユダヤ人と経済生活」(だったと思う)の書評。


ラウリスタ~
ヴェーバーの有名な『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』にいわば対抗するものとして書かれた本。予想以上に面白い。書かれたのは1911年、フランスではドレフュス事件の余韻収まらぬころだが、ドイツでは金持ちで(戦争の際には)リスクを回避できるユダヤ人像がまだ描けたのだろう。離散したが故に、却って団結し、世界中に散らばったために商業において中心的役割を果たし、彼らを追い出した国(スペイン、ポルトガル)は新大陸の発見にも関わらず衰退し、その受け入れ先となったオランダが摩訶不思議な経済大国となる。刺激的。
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