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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

政治学の名著30

きはむという人のブログから転載。
まあ、有名な書名だらけだが、私はほとんど読んだことがない。吉本隆明の「共同幻想論」は最初のページで挫折したような記憶がある。「共同幻想」という言葉を作っただけで意義のある本だと思う。吉本がどういう意味で使ったのかは知らない。
私が読んだのはマキャベリの「君主論」とプラトンの「国家」だけか。読みたいと思っている本は多い。トクヴィルの「アメリカの民主主義」は断続的に下巻(しか持っていない)を読んでいるが、実に名著だと思う。

(以下引用)

私撰・政治学の名著30


2007/04/24(火) 15:43:55 http://awarm.blog4.fc2.com/blog-entry-335.html

山内昌之『歴史学の名著30』(筑摩書房:ちくま新書、2007年)
佐々木毅『政治学の名著30』(筑摩書房:ちくま新書、2007年)


山内の方が圧倒的に面白い。私が歴史学より政治学に比較的詳しいだけ点が辛くなっている分を差し引いたとしても、そうである。パラパラと見遣る限りでは、佐々木の方は、いかにも教科書的な説明的文章になっており、記述も味気ない。それに対して山内は古今東西の歴史書を公平かつ巧みな筆致で魅力的に描いており、読み物として値している。佐々木の選を謗るつもりもないが、山内の方が選考基準をより明快にしており、読者が納得しやすい配慮が払われている。物語として、あるいは現実としての歴史についての語りに交ぜられる、学問としての歴史学の視座から注がれる視線も、良い塩梅を感じさせた。ほとんど読んでいない「歴史学の名著」への読書欲を駆り立てられながら、しかし私の頭は何故か「政治学の名著30」の私撰案へと向かうのであった。ということで、以下。


Ⅰ.政治と闘争
孫武『孫子』
ニッコロ・マキァヴェッリ『君主論』
マックス・ヴェーバー『職業としての政治』
カール・シュミット『政治的なものの概念』


Ⅱ.国家と政治
プラトン『国家』
アリストテレス『政治学』
トマス・ホッブズ『リヴァイアサン』
ジョン・ロック『市民政府論』
ジャン・ジャック・ルソー『社会契約論』
モンテスキュー『法の精神』


Ⅲ.民主政
ジョン・ジェイ/アレクサンダー・ハミルトン/ジェイムズ・マディソン『ザ・フェデラリスト』
アレクシ・ド・トクヴィル『アメリカのデモクラシー』
ハンス・ケルゼン『デモクラシーの本質と価値』
カール・シュミット『現代議会主義の精神史的地位』


Ⅳ.近代の法・経済・政治
アダム・スミス『国富論』
エドマンド・バーク『フランス革命についての省察』
ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル『法の哲学』
カール・マルクス『資本論』


Ⅴ.全体主義と政治
フリードリヒ・アウグスト・フォン・ハイエク『隷従への道』
ハンナ・アレント『全体主義の起原』
丸山眞男『現代政治の思想と行動』


Ⅵ.国家と権力
吉本隆明『共同幻想論』
ロバート・ノージック『アナーキー・国家・ユートピア』
ミシェル・フーコー『知への意志』


Ⅶ.自由
ジョン・スチュワート・ミル『自由論』
アイザイア・バーリン『自由論』


Ⅷ.公共性
ハンナ・アレント『人間の条件』
ユルゲン・ハーバーマス『公共性の構造転換』


Ⅸ.正義
ジョン・ロールズ『正義論』
ジャック・デリダ『法の力』

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現今の「犯罪状況」

(承前)ここに掲載されただけでなく、その続きもあるが、ここまで転載。

3 再犯状況

(1) 再犯率
 調査対象者の再犯率は,表のとおりであり,殺人17.2%,傷害致死32.9%,強盗39.1%,強姦38.5%,放火26.1%である。再犯の罪名を限定して再犯率を見ると,殺人では,粗暴犯(注1)による再犯率は5.5%,傷害致死では,粗暴犯による再犯率は21.1%であり,強盗では,財産犯(注2)による再犯率は28.4%,強姦では,性犯(注3)による再犯率は15.6%であり,放火では,放火による再犯率は7.5%であった。
 また,重大事犯者は,表のとおり,満期釈放者と仮釈放者で再犯率のかい離が大きい傾向があり,仮釈放者の再犯率は比較的低いが,満期釈放者は,再犯率は高く,傷害致死,強盗及び強姦では,半数以上の者に再犯があった。
(2) 再犯期間
 再犯に及んだ調査対象者について,本件犯行の罪名ごとに,再犯期間(出所から最初の再犯に及ぶまでの期間)を見ると,強盗,強姦及び放火では,再犯期間が1年未満の者が4割以上であった。また,出所後1か月未満で再犯の犯行に及んだ者は,29人(再犯者の9.0%)であり,そのうち24人は満期釈放者で,そのほとんどは頼るべき親族等もなく,頼るべき親族がある者も出所後そのもとに帰住せず,住居不定の生活を送っていた。

表1 再犯状況(罪名別)



4 重大事犯者の処遇上留意すべき点

 調査対象者について調査・分析した結果に基づき,重大事犯の罪名ごとに,重大事犯者の処遇上留意すべき点を考察すると,次のような点を挙げることができる。

(1) 殺人
 殺人の事犯者は,一般的に,他人の生命や身体を尊重する意識が希薄であると考えられるが,このことは,粗暴犯の有前科者率が約3割に及んでいることにも表れている。他方で,殺人の事犯者で粗暴犯前科を有する者では,粗暴犯の再犯率は,14.5%であった(殺人の事犯者全体では5.5%)。
 殺人は,動機等において相当に異なるタイプの犯行があるが,その幾つかについて見ると,まず,暴力団の勢力争い等から殺人に及んだ者は,有前科者率が79.2%と顕著に高く,粗暴犯の有前科者率も50.0%であり,他方,再犯率(45.8%)が高く,その再犯は,財産犯,薬物犯,粗暴犯と様々な犯行にわたり,規範意識の欠如や粗暴性向が大きな問題であることをうかがわせる。憤まん・激情から殺人に及んだ者は,殺人の事犯者の42.0%を占めているが,憤まん・激情を抱くに至った背景として,感情統制力の欠如や他人を暴力で支配しようとするゆがんだ考え方(なお,憤まん・激情による殺人のうち,約2割は,配偶者又は交際相手に対する犯行であった。)などの問題を有する者が少なくないことがうかがわれた。一方,親族に対する殺人の事犯者は,それ以外の殺人事犯者と比べ,前科数が少なく,再犯率も低く,介護疲れ等から親族を殺害した者では,再犯がある者はいなかった。
(2) 傷害致死
 傷害致死の事犯者も,粗暴犯の有前科者率が3割を超え,他方,粗暴犯前科を有する者は,再犯率が50%を超え,粗暴犯の再犯率も40.0%と高い。
(3) 強盗
 強盗の事犯者は,財産犯の有前科者率が3割を超え,他方,強盗前科を有する者及び3犯以上の財産犯前科を有する者では,財産犯の再犯率は50%以上であり,強盗の再犯率も20%を超えている(強盗の事犯者全体で財産犯の再犯率及び強盗の再犯率は24.5%,8.3%)。
 本件犯行時の就労・居住状況を見ると,強盗の事犯者は,無職であった者が約60%と高く,住居不定であった者も30%を超え,さらに,強盗の再犯があった者の再犯の犯行時の生活状況を見ると,無職であった者は80%近くであり,住居不定であった者も60%を超え,就労・居住状況が不良であることが,強盗の大きな要因となっていることがうかがわれる。また,本件犯行時にギャンブル耽溺の問題を有していた者(強盗の事犯者の13.5%)は,強盗の再犯率が16.3%と高く,強盗の再犯があった者では,再犯の犯行時にこの問題を有していた者が半数近くであり,この問題も,強盗の要因になっていることがうかがわれる。
(4) 強姦
 強姦の事犯者は,性犯の有前科者率が13.1%であり,他方,性犯の前科を有する者では,性犯の再犯率が37.5%にも及び(強姦の事犯者全体では15.6%),性犯罪を繰り返す者は,更に性犯罪の再犯に及ぶリスクがより大きいことがうかがわれる。
 また,本件犯行が面識のない被害者宅に侵入する態様での強姦である者は,強姦及び性犯の再犯率が,それぞれ,23.3%,30.2%と高い。
 なお,強姦の事犯者は,本件犯行時における有職率が高いが,強姦の再犯に及んだ者の再犯時の有職率も高く,就労状況が安定していることは,強姦の抑制要因としてはほとんど意味を持たないと考えられる。
(5) 放火
 放火は,殺人と同様に,動機等において相当に異なるタイプの犯行があるが,再犯率は,本件犯行の動機が「受刑願望」である者や「不満・ストレス発散」である者で高く,そのうち,放火の再犯があった者は,孤独な生活を送り,疎外感が放火の犯行の背景になっている者が多い。
 なお,放火は,その他の重大事犯とは異なり,本件犯行での受刑中に懲罰を受けたことがなかった者でも再犯率は低くなく,また,仮釈放者の同種重大再犯率(放火の再犯率)が満期釈放者と異ならないなど,個々の事犯者の再犯リスクを判断することが困難ではないかと思わせる分析結果も表れている。

現今の「犯罪状況」

「日本刑事政策研究会」というところのホームページから転載。
長い記事(ほとんど未読で、資料用)なので前半のみ。

(以下引用)

平成22 年版犯罪白書の特集
〜重大事犯者の実態と処遇〜
青木 信人
(法務総合研究所総括研究官)

櫨山  昇
(法務総合研究所室長研究官)
1 はじめに

 平成22年版犯罪白書においては,特集のテーマを「重大事犯者の実態と処遇」とし,各種統計資料等を精査し,さらに,重大事犯で受刑し平成12年上半期に全国の刑事施設を出所した者1,021人(以下「調査対象者」という。)を対象に特別調査を実施して,重大事犯の発生の実態等を見るとともに,調査対象者の刑事施設出所後の再犯の有無を追跡して,重大事犯者の再犯リスクの分析等を試み,その上で,刑事収容施設法及び更生保護法の下,現在行われている重大事犯者に対する処遇を踏まえて,重大事犯に対処するための刑事政策上の課題について考察を行ったが,本稿では,この特集について紹介したい。
 なお,この特集において,「重大事犯」とは,殺人,傷害致死,強盗,強姦及び放火をいう。また,特別調査において,「再犯」とは,調査対象者が,平成12年に刑事施設を出所後,平成21年末までに出所後の犯行(自動車運転過失致死傷・業過及び交通法令違反のみの犯行を除く。)により禁錮以上の刑の言い渡しを受けて確定したことをいう。

2 重大事犯の発生状況等

(1) 認知件数
 罪名別認知件数の推移は,図のとおりである。殺人は,昭和29年をピークに,傷害致死は,23年をピークに,いずれも長期的に減少傾向にあるが,殺人は,最近20年間ほぼ横ばいの状態である。強盗は,同年をピークに減少傾向にあった後,平成2年から増加に転じ,15年には昭和25年ころの水準まで急増し,平成16年からは減少傾向にあるものの,21年は元年の3倍と高水準にある。強姦は,昭和39年をピークに減少傾向にあった後,平成9年から増加に転じ,15年には昭和57年ころの水準まで増加したが,平成16年からは毎年減少している。放火は,増減を繰り返し,同年には昭和57年に次いで戦後2番目に多い2,174件を記録したが,平成17年からは毎年減少している。
(2) 被疑者と被害者との関係
 被疑者と被害者との関係別に最近30年間の検挙件数の推移を見ると,殺人では,嬰児殺の減少と親に対する殺人の増加が顕著であり,全体として,親族に対する殺人は,やや増加し,平成21年における親族率(検挙件数に占める被害者が被疑者の親族である事件の比率)は,48.2%であった。傷害致死の親族率も,おおむね上昇傾向にあり,同年における親族率は,49.1%であった。強姦の親族率は,低いが,16年以降上昇傾向にあり,21年における親族率は,4.6%であった。放火の親族率は,20%台で推移していたが,9年から上昇傾向にあり,21年における親族率は,33.1%であった。なお,放火では,面識のない者に対する犯行も3分の1を超えている。
 親族に対する殺人及び傷害致死について,調査対象者の動機を見ると,殺人でも傷害致死でも,憤まん・激情によるものが最も多いが,そのほかは,殺人では介護・養育疲れによるものが多いのに対し,傷害致死では虐待・せっかんによるものが多い。

図1 認知件数の推移(罪名別)


(3) 犯行態様等
ア 強盗の態様
 平成21年における成人による強盗の検挙人員を犯行態様別に見ると,住宅強盗202人(8.5%),コンビニ強盗367人(15.5%),金融機関強盗73人(3.1%),その他の店舗強盗252人(10.6%),路上強盗455件(19.2%)であった。少年では,605人(86.9%)が非侵入強盗であり,その大部分は路上強盗である。
イ 強姦の犯行場所
 平成21年における強姦の認知件数を犯行場所別に見ると,住宅内が635件(45.3%)と最も多いが,道路上等の屋外での犯行も330件あり,23.5%を占めている。
ウ 計画性の有無等
 調査対象者について,本件犯行(平成12年までの受刑の原因となっていた犯行)の計画性の有無を見ると,計画性があった者の比率は,殺人39.5%,傷害致死14.5%,強盗79.3%,強姦62.7%,放火49.3%であった。また,犯行に凶器を使用した者の比率は,殺人89.9%,傷害致死32.9%,強盗75.2%,強姦23.4%であった。犯行時に飲酒していた者の比率は,殺人24.4%,傷害致死38.2%,強盗9.4%,強姦18.9%,放火30.6%であった。
 傷害致死では,計画的犯行・凶器使用の者の比率が低く,突発的に犯行に及んだ者が多いのに対し,強盗では,これらの者の比率が高く,計画的に凶器も準備して犯行に及んだ者が多い。また,傷害致死及び放火では,犯行時に飲酒していた者の比率が高く,飲酒が犯行の原因の一つとなっていることがうかがわれる。
(4) 年齢構成
 平成21年の検挙者を年齢層別に見ると,50歳以上の検挙人員の比率は,殺人37.5%,傷害致死31.9%,強盗16.7%,強姦10.9%,放火31.7%であり,殺人,傷害致死及び放火で,一般刑法犯(31.9%)並みに,50歳以上の者による犯行の比率が高い。また,高齢者(65歳以上の者)の比率は,近年,一般刑法犯全体で大きく上昇しているが,重大事犯でも,元年と21年を比較すると,殺人では,3.6%から13.8%に,傷害致死では,1.3%から12.3%に,強盗では,0.6%から3.8%に,強姦では,0.6%から2.2%に,放火では,2.2%から7.8%に上昇している。
(5) 有職者率
 平成21年の検挙者の有職者率(検挙人員に占める犯行時に有職であった人員の比率)を見ると,殺人33.9 %,傷害致死45.7 %,強盗35.4 %,強姦63.7%,放火25.4%であり,一般刑法犯全体(34.2%)と比べ,殺人,強盗及び放火では同程度であるが,傷害致死では高く,強姦では顕著に高い。
(6) 暴力団構成員等
 暴力団構成員等(暴力団の構成員及び準構成員)による重大事犯の検挙人員は,最近,減少傾向にあるが,平成21年の検挙人員に占める暴力団構成員等の比率は,殺人では19.7%,強盗では18.9%であり,一般刑法犯全体(4.9%)と比べて相当に高い。
(7) 前科
 平成21年の検挙者について,前科(道路交通法違反以外の犯罪による前科に限る。)を有する者の占める比率を見ると,殺人36.3%,傷害致死40.0%,強盗48.1%,強姦38.0%,放火31.8%と,いずれも一般刑法犯全体(28.7%)と比べて高い。
 調査対象者のうち前科を有する者について,最初の前科時の年齢を見ると,強盗のほか,殺人及び強姦で,最初の前科時の年齢が20〜24歳である者の比率が極端に高く,有前科者の中でも,若年時から前科を有する者は,強盗等の重大事犯に及ぶおそれがより大きいといえる。

Qアノンとは何か

キチガイ医内海聡のブログ記事である。
Qアノンについて、基礎知識が書かれ、その内実についての意見もほぼ妥当に思える。
長いし、いろいろと主観も偏見もある感じなので、有益そうな部分だけ転載する。

(以下引用)

Qアノンの正体

なぜこいつらが跳梁跋扈するようになったか。

SNSでこれを書くことは超不都合(カスの正当化が湧く)なので避けてきたが、ちょっと暇ができたので書いてみる。情弱が必ず引っかかる代表格にQアノンという組織、陰謀論者が存在するが、そもそもネットで騒いでるだけの情弱はQアノンがなんであるかをわかっていない。一般的な定義としては、トランプ大統領当選から出現した、海外掲示板「4chan」や「8chan」に政治メッセージを投稿する謎のアカウントのことだ。

名前の由来はQが国家の最高機密へのアクセス権限のことであり、アノンはアノニマスの略であると言われている。実はこれは表面上の建前だがそれは一般人は知らなくてよい。とにかくQアノンが出現してから一部のアメリカ人には絶大な人気が出て、トランプの支持基盤ともなってきた。その発言を真に受けて犯罪行為に走る者が続出するなど、アメリカでもニュースになるほどだ。

Qアノンは情弱のヒーロー信仰をうまく利用している。そして社会問題や社会の裏側をうまく利用している。Qアノンは1人ではなく、米国家安全保障局(NSA)のグループとされ、トランプと連携し、ニューワールドオーダーやグローバル主義者、ディープステイトと戦っていると述べる。ディープステイトやニューワールドオーダーは悪の組織というわけだ。プーチンとトランプは協力し合っているとも述べる。

Qアノンにとってメディアはウソつきであり、トランプの表現と同じである。CNNに代表される欧米メディアは財閥の手先であり、都合の良いニュースしか流さないと述べる。Qアノンは「白ウサギを追え」が合言葉だ。映画マトリックスにも出てきた有名なセリフだが、そうやって真実に導いてくれると信じている。逆に悪の枢軸で表に立って演劇しているのが、ヒラリー・クリントン、オバマ、ビル・ゲイツ、ジョージ・ソロスなどといわれるわけだ。

このような主張自体は古臭い陰謀論にすぎない。そして部分的には間違っていない。世界は貴族と奴隷を中心に階層構造を持ち、寡占化や権力集中を図り、古くから財閥は世界を牛耳るため様々な作戦を練り、大株主となり医薬産業軍事産業食産業その他の大株主となり、通貨発行権をわがものとして利権を永続すべく暗躍してきた。その手先としてブッシュ大統領は暗躍しカダフィは殺されてきたわけで、ここに右左は関係ない。

しかしそこまでが正しいからといって、古臭いちょっとした人ならだれでも知っている陰謀論ごときの、Qアノンが正義の味方であり悪と戦っているかといえば大間違いだ。Qアノンはこれまで都合が悪くなると、政治家やシオニストの一斉逮捕、ハリウッドスターたちの一斉逮捕でケムに撒いてきたが、残念ながらQアノンの言ってきたことで、現実としてニュースに取り上げられ、逮捕の証拠は出ていない。すべて推測でありその推測は妄想の域を出ていない。

(中略)

そもそもトランプについても考えてみたほうがよい。女性遍歴が叩かれているならまだましで、財閥レベルの金持ち(ロックフェラーやロスチャイルドがなぜダメでトランプ財閥は良いのだ?)、息子はシオニストど真ん中、日本には略奪レベルの金銭催促は繰り返されてきてアベシは多額を貢ぎ、嘆きの壁で黒帽子をかぶって祈りを捧げ、福音派やキリスト教集団が大規模支持母体であり、フリーメイソン高位でエリザベス女王を素晴らしい方だとツイートし、オバマゲートをツイートしたのは二日前にオバマに自分が叩かれたのが理由だった。

私はここでトランプを叩きバイデンやオバマを擁護する気はない。どちらもクズだと言いたいだけである。そもそも政治家など誰も信用できず、大財閥の人間など信用に値せず、やってきた行動の一貫性のなさからも信用に値しない。それはQアノンも同じであり、よってQアノンはトランプ陣営の自作自演か、より大きな支配者による情弱コントロールと思っている。つまりバレてきた悪に対して正義の味方(本当は違うが)を作り、また同じ支配体系を作り出していくという昔ながらのやり方にすぎない。よく言ってもヤクザ同士の抗争にすぎん。

結局いつも奴隷根性から何かに飛びつく人しかいない。陰謀論者というのは常に同じであり、Qアノンに飛びつく人もまた同じである。ネット民は安いプライドを守るために、Qアノンでも珍コロ怖い詐欺でも、間違っていてもウソであってもそれを貫き通すしかない。世の中のすべてがウソであり人類のすべてがウソつきであると思っている私には、何の価値もない発想である。そのような人々と私が会話することはあり得ないし、こんな情弱だけの人類が世界を変えることなど、できるわけはないのである。

福島県佐藤知事の「収賄金ゼロ」での逮捕の内幕?

「谷間の百合」への読者コメントだが、佐藤エイサク(字は忘れた)知事の「収賄金ゼロでの逮捕」についての地元民の知識と意見が書かれていて、まあ、それもまた一面的な知識や意見でしかない可能性は高いと思うが、参考にはなるだろう。
なお、こうした話題は本来なら政治問題などを扱っている別ブログに載せるべき内容だが、地元民の意見やその知識が必ずしも正しいとは限らず、SNSの常套句を使えば「センシティブ」な部分がある(ネトウヨ社主の日本ツィッター社の用法だと、政権批判かエロかのどちらかだと思われるww)かと思うので、比較的に、より読者の少ないこのブログに保存する。
一応、私の意見を言えば、実弟の会社を使っての汚職も事実、東電との闘争も事実だろう。東電との闘争の意図が何かはともかく、佐藤エイサクが原子力村に逆らったために潰されたのが最大のポイントであり、原子力村が日本の最大の宿痾であることを考えれば、佐藤知事の「汚職」より、その「闘争」を評価すべきかと思う。まあ、伊藤博文が実生活では強姦魔だったが、政治的には多くの功績も遺したのと似たようなものだ。


(以下引用)









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by michi-no-yuri | 2020-05-18 00:53 | Comments(2)
Commented by 風間重吉 at 2020-05-18 01:45 x
谷間の百合さん こんにちは
福島県知事の件、ブログに記載していただき、本当にありがとうございました。
人の評価というのは確かに色々な角度から見てみないと難しいものがあると思います。
前回の投稿で遠縁に県出納長がいる点お伝えしましたが、実は叔父も県職員で長年県庁に勤め、歴代知事を見てきたそうです。
1988年佐藤知事が初当選時は、当時自民党福島県連が分裂騒ぎを起こし、分裂一派の片方から出馬した経緯があったため、低姿勢だったそうですが、2期、3期、4期と当選を重ねるにつけ、独裁色を強め、県庁内では、幹部職員は何も言えない雰囲気に包まれていたそうです。
プルサーマル問題も、県民のためというより、東電、国との条件闘争に過ぎない、という地元革新派の冷めた見方もありました。
収賄ゼロで逮捕、これは知事が40%出資している実弟佐藤祐二が社長を務めている郡山三東スーツという会社が、公共土木工事等々一連の疑惑案件の窓口役になっており、知事自体は一切表に出ない仕組みがあり、当時、建設業界では、県の仕事が欲しければ、祐二詣(もうで)というしきたりがあった、という話が地元では有名でした。
また、彼の女婿は民主党(当時)の玄葉光一郎で、2009年民主党政権交代がされ、原発事故が起きた頃から、まことしやかに、陰謀説が出てきました。
玄葉光一郎という代議士、そもそもは、地元の保守勢力に担がれ、田中角栄の流れをくむ渡部恒三派の利権議員であり、決して高邁な政治理念がある人物ではありません。
従いまして、福島県政汚職は、ドロドロした利権が絡みあった事件であり、原発反対派を潰す陰謀、というのは、まったく後付けである、と一般の県民は見ています。
尚、Wikipediaは、注意しないと危ないのは、自由に書き込めることから、意図を持った人間が書き込んだり、事実を記載していた箇所を意図的に別の人物が削除したりする場合があります。
どうかご注意ください。
Commented by 風間重吉 at 2020-05-18 02:04 x
すみません。
連続投稿お許しください。
今回、私が佐藤栄佐久氏に過剰に反応してしまった背景に、政治手法が強権的、反対派をことごとく潰して長期県政を牛耳る、安倍晋三、安倍一強の今と実に似ていると感じ、非常な危機感から非礼を顧みず投稿した次第です。
彼が県政の表舞台から去ったのちの知事は、内務型で、個性の乏しい感じがして歯痒く感じることもありますが、さりとて、ものが言えない暗黒の佐藤18年間の県政にだけは戻りたくない、というのが私の今現在の心境です。
本来の谷間の百合さんのブログ趣旨とズレてしまい申し訳ございません。どうか非礼をお許しください。