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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

精神の欠落感と「恋愛依存症」

非常に頭の良い書き手である。専門家でもこのレベルの分析力を持った人間は少ないのではないか。大半はほとんど専門書で学んだ知識だけで患者に対する「なんちゃって精神科医(心療内科医)」だろう。
しかし、下の記事のような女性が、書き手が知っている中だけで「何人かいる」というのが驚きである。何人かいるなら、こういう心理は女性のひとつの性格パターンであって、異常者でも何でもない、と言えるのではないか。
で、私が思うに、こうした人間は性欲のためにセックスをしているのではなく、異性との関係は誰か(相手は実は誰でもいい)に何かを与え、与えられる、という感情が主なのではないか。つまり、「自分という存在単独では満足できない」のだろう。自分に存在意義を感じていないわけだ。だからこそ努力によって技巧的な社交性を身に付けているとも考えられる。
こういう人間が或る日突然、仏道や新興宗教に入り込むのではないか。
ついでに言えば、たいていの男はこういう女性を「公衆便所」と見て軽蔑するだけである。もちろん、便利だから「使用」はするwww

(以下「はてな匿名ダイアリー」から転載)

自罰的な恋愛しかできない友達

今まで出会ってきた女友達の中には破滅的な恋愛ばかり繰り返す人が何人かいる。

大抵は天真爛漫で、はきはきと話すことができ、好きなものがあって目標に向かって行動できる魅力的な子である。綺麗な顔立ちであることが多いが、どんな人にも差別することなく対等で「一軍」に属していることは少ない。服装無難ユニクロ系でモテファッションスカートは好まない。Twitter等でよく見る「メンヘラ」のテンプレートとはかなり異なっている。

しかし、恋愛や好みの異性が絡んでくると自分軸を失いたちまちメンヘラ化してしまう。サークルクラッシャータイプは、浮気と略奪を繰り返し、属しているコミュニティ破壊する。ある程度自分の属するコミュニティを聖域として捉えるタイプは、行きずりの男と寝まくる。普通の男ではなく、2回り以上年上のオヤジ、素性の知れない外国人、明らかなDV男など通常は考えられないような男と。男と寝ることへの抵抗が小さく、困窮しているわけでもないのに風俗嬢AV女優として働いている人もいる。

また、本人たちもそれが異常であることを理解した上で自罰的な恋愛に走る傾向がある。誠実で優しい彼氏と付き合うとしばらくは精神的に安定するのだが、最終的には誠実でも優しくもない男への浮気に走ってしまうのである。どの場合も止めても絶対に聞いてくれることはない。セ●クスが好きで楽しいからやっちゃうだけだと言いながら、結局傷ついてよく泣いている。人間関係自罰的行動をするからわかりにくいが、リストカットをしている人と行動原理は同じなのかもしれない。

偶然ではないと思うのだが、彼女たちは小さいころから父親がおらず母親男性依存気味な家庭環境で育っていることが多い。何かしらの強い不満があるときに、人間普通その不満を直接取り除くように働きかける。しかし、自分自身にはどうしようも解決できない不満があるとき人間は「否認」という防衛機制をとることがあるらしい。家庭環境子供にとって解決不可能な不満の典型例で、そういうったとき子供がどういう反応するかはいくつかあるが、一例として不安や罪悪感を生じさせた行為をやり直したり、反対の行為をとって無効にしようとすることがある。これが、恋愛体質に陥るメカニズムの一つだと思う。だから、本当に必要なのは良い男でも理解のある友達でもなく、「人間関係の不満 (生い立ち) を、同じ人間関係 (特に男女関係) で自罰的行動をすることで和らげる」以外の生き方を教えることかもしれない。恋愛方向性で真っ当に解決しようするとか、親身になって話してあげるとかそういうレベルの話では解決することはできず、医療の力が必要になるかもしれない。

何が彼女たちにとっての救いでどうすれば自傷行為のようなセ●クスを止めてあげられるのかずっと考えていた。彼女たちはたぶんとても寂しがりやだ。でもその寂しさは私たち女性いくら親身になっても埋められるものではないのだと思うと、どうしたらいいのかわからずとても悲しい。相手に言われるがまま避妊もしないことがあり、シングルマザーになって歴史を繰り返す可能性も高いと思っている。魅力的な女性であり、いくらでも幸せになれるチャンスがあるからこそもったいないとも思う。ただしあくま他人恋愛沙汰なので首をつっこんでいいのかもよくわからず悩み中である





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年齢と血圧






日本高血圧学会のガイドラインでみる血圧の正常値

引用データ:血圧の年齢階級 | 政府統計の総合窓口(e-Stat)


血圧の正常値を平均して日本で発表している公的な所は「日本の学会」と「人間ドック協会」の僅か2ヵ所になります。 2021年現在ではどちらも、血圧の正常値の標準は上記の表にのように「収縮期が140未満」且つ「拡張期が90未満」と定めてあります。 この基準が医学的に根拠があるかどうかは長年言い争っていてはっきりしてなかったのですが、最近になって欧州やアメリカも「収縮期が140未満」の基準を採用し始めたので世界的にも統一見解になってきたようです。

少し前までは年齢別の血圧の正常範囲の目安として、「自分の年齢+90」以下であれば大丈夫と言われていました。 加齢とともに血管が硬くなり肺活量も落ちて70代や80代になると数値が上がるのも普通ということでしたが、最近は一律で基準を設けるようになりました。


 高血圧はなぜ怖いのか?|国立循環器病研究センター

20代の血圧の正常値

2014年政府調査 20代の血圧

数値分布率割合
至適血圧 120/80未満 69.2% 正常
95.2%
正常血圧 130/85未満 15.8%
正常高値血圧 140/90未満 10.3%
Ⅰ度高血圧 160/100未満 3.4% 4.8%
Ⅱ度高血圧 180/100未満 1.4%
Ⅲ度高血圧 それ以上 0.0%

20代の血圧の正常値の範囲は年齢別に関係なく収縮期で140未満になります。 無作為に抽出された政府統計の資料で2014年データで20代の分布になり95%の人が許容範囲内に収まっております。 以下、30,40,50,60代の数値になりますが、40代までは各項目に大きな変化はなく緩やかに推移していきます。

30代の血圧の正常値

2014年政府調査 30代の血圧

数値分布率割合
至適血圧 120/80未満 64.0% 正常
89.7%
正常血圧 130/85未満 16.9%
正常高値血圧 140/90未満 8.8%
Ⅰ度高血圧 160/100未満 9.1% 10.3%
Ⅱ度高血圧 180/100未満 0.9%
Ⅲ度高血圧 それ以上 0.3%

30代の血圧の標準正常値で治まっている割合は約90%と高い数値になっています。 この統計で既に病院の薬を服用している割合は0.3%と30代では病院に通われている人は予想より少ないことになります。 30代になると仕事や生活習慣の違いによって個人間の数値に差が出てくることもあるようで、特に自宅での食生活における塩分摂取量が大きく左右されるようです。 重要なことは普段の日常生活で自分の数値を早期の30代から気に掛けることになります。

40代の血圧の正常値

2014年政府調査 40代の血圧

数値分布率割合
至適血圧 120/80未満 39.0% 正常
82.2%
正常血圧 130/85未満 26.3%
正常高値血圧 140/90未満 16.9%
Ⅰ度高血圧 160/100未満 9.4% 17.8%
Ⅱ度高血圧 180/100未満 5.1%
Ⅲ度高血圧 それ以上 3.3%

40代でも思った以上に血圧の正常値に収まっている年齢別の割合が82%と高くなっています。 既に降圧剤の薬を病院で服用している人の割合はまだ低く5.3%です。 公表されている政府統計資料では病院の降圧剤を服用後の数値になっているので、上記の表では仮に飲まなかった場合の数値を想定して服用中の人は「プラス30mmHg」して計算して表にしてあります。 40代では、血圧の正常値(140mmHg以上)を超えている70%の人は病院の薬を飲んでない統計結果になるようです。

50代の血圧の正常値

2014年政府調査 50代の血圧

数値分布率割合
至適血圧 120/80未満 22.4% 正常
58.2%
正常血圧 130/85未満 21.2%
正常高値血圧 140/90未満 14.6%
Ⅰ度高血圧 160/100未満 22.0% 41.8%
Ⅱ度高血圧 180/100未満 9.1%
Ⅲ度高血圧 それ以上 10.7%

40代から50代になると一気に血圧の正常値に入っている年齢別の平均の割合が低下します。 正常値が82→52%なので多くの人がこの期間に数値が少し上昇するのが統計データでも分かります。 医学が発達する前の昔は「人間の寿命は50年」と言われてましたが、数値と寿命は大きく関係するようです。(後述で日本の平均寿命について)

病院で処方される降圧剤を飲んでいる割合は50代では18.4%となっております。 40代の層と比較すると急激に増えて元の3倍以上になった計算です。 この年齢になると何らかしらの小さい病気で病院に行く機会が以前より増えて血圧の正常値を自然と管理することが多くなるからなのでしょう。 50代では推奨値(140mmHg以上)を超えている55%の人が未だ降圧剤を故意に飲んでいない計算になります。

60代の血圧の正常値

2014年政府調査 60代の血圧

数値分布率割合
至適血圧 120/80未満 11.5% 正常
39.4%
正常血圧 130/85未満 13.8%
正常高値血圧 140/90未満 14.1%
Ⅰ度高血圧 160/100未満 24.8% 60.6%
Ⅱ度高血圧 180/100未満 10.3%
Ⅲ度高血圧 それ以上 25.4%

60代での政府統計の血圧の標準の正常値に収まっている人は39%になりました。 他のサイトの資料等を見ると30%を切るデータが多いですが、理由としては1つは年々高齢者の平均が低下してきて過去の古いデータを参照している可能性があること。 もう一つの理由が、政府統計データは無作為に抽出したものですが調査対象の人数が1,000人と僅かだったのでずれがある可能性があります。 180以上の割合が多いのは計算上で降圧剤を飲んでいる人は、プラス30にして飲まなかった場合を想定して作ってあります。 60代で降圧剤を続けて服用している人の割合は35%の計算になり約3人に1人ということになります。

 血圧を下げるツボ【耳・手・足】7個所の押すポイント

後期高齢者(75歳以上)の場合

75歳未満では血圧の正常値の基準はどの年齢層でも同一でしたが、75歳以上の高齢者は特例を設けております。 基準としては、150/90未満と収縮期が10mmHgだけ寛容になっております。 2017年に医療従事者向けに発刊された高齢者血圧ガイドラインでは、忍容性があれば140mmHgから降圧剤の使用開始をしても良いということです。 忍容性とは、患者自身が薬の副作用に耐えれる基礎体力があるかどうかの判断になります。 後期高齢者になると様々な病気が起きる可能性があるので、一概に血圧の正常値を適用するよりは患者さんの優先順位を考えた対処が重要という事です。

降圧剤を飲み始める基準のガイドライン

血圧の正常値を超えてた場合に直ぐに病院の薬を飲み始める訳ではありません。 上記の表は日本学会のガイドラインで、病院の医師も上記の基準で薬を飲まないかを勧めてくると思われます。 数値だけでなく「糖尿病」「喫煙」「肥満」「家族歴」「65歳以上」「腎臓病」などの当て嵌まる危険リスクと両方で考えて「低」「中」「高」の三段階で評価します。 低リスクの場合は3ヶ月間血圧を正常値に近づける運動や食事療法で努力をしてそれでも140以上だったら医師と相談して薬を飲み始めるという決め方です。 医師と相談して早急に降圧剤を飲み始める必要がない場合は患者さんの自己判断に委ねられることが多いようで、しばらく様子見になることが多いです。

血圧正常値は脳卒中の発生率と関係がある

国立研究開発所のデータで、過去に脳卒中を1回でも起こした人の要因を様々な人的影響を除去した場合に、血圧の正常値が一番大きな引き金だったとの発表です。 二位が喫煙、肥満・糖尿と続きます。 この開発所では脳卒中の発生する血圧の正常値の標準ラインとしては「上が160以上」であれば病院の降圧剤を飲んだ方が死亡リスクが低いという研究結果になっています。 上が150くらいなら薬を飲まない方が良いという事になります。

年齢別の血圧の正常値の平均を今までの表を見ても分かりますが加齢とともに平均値が上昇していて、脳卒中のリスクが高まっています。 純粋に数値だけでなく、様々な要素の総合点でリスクを足し算して計算することで、今後10年で自分が脳卒中になる確率を求めることもできます。 女性よりも男性の方が危険、喫煙していてリスクが高いのは女性になります。

 最低血圧が高いことが病気の原因ではないが頭痛は危険信号

血圧が異常値になるとでる主な症状は頭痛

一番多く見受けられる血圧が正常範囲を超えて180以上の異常値になって起きる代表的な症状は、激しい頭痛と吐き気になります。 頭痛も「ズキズキ」したものが多く血管が圧迫された状態に起きるもので、トイレでの排出のときなどにも急にあがり頭痛がすることが多いです。 危険な血圧異常での症状の頭痛で、後頭部をバットのようなもので殴られた痛みの場合は、くも膜下出血や脳梗塞の危険性があるので救急車を呼ぶようにしましょう。

血圧が年齢別の正常値を超えて異常値になると、急に脳梗塞になる訳ではないですが、高いまま放置することで突然死するリスクが健常者より大幅にアップします。 脳梗塞の前触れの症状は「手足のしびれ」「ろれつが上手く回らない」「頭痛」などです。 140以下が血圧の正常値ですが、異常値の症状を気にするよりは毎日計測して数字を頭の中で把握して管理することが重要で、細かく手帳を付けましょうと医師にもアドバイスを受けるものです。

「ヒロインとは何か」

「はてな匿名ダイアリー」のコメントというか、スレッドというか、呟きだが、こういう「言語化できない感情や思考」を言語化する試みは「微細思考」マニアとしてはチャレンジングなネタなので、少し考えてみる。
発言者が「(そこは)普通にヒロインでいい」という部分に引っかかったのはなぜか、という問題だ。それにモヤモヤを感じたのは

1:ヒロインというものが存在すること自体へのモヤモヤ
2:ヒロインという存在が軽視されていることへのモヤモヤ
3:ヒロインという存在が重視されていることへのモヤモヤ
4:「男の子同士で付き合う」ことが軽視されていることへのモヤモヤ

のどれかだと思う。「男の子同士で付き合うことが重視されていることへのモヤモヤ」は無いだろう。なぜなら、その問題のドラマではLGBT(性的多様性)への配慮(重視)として「男の子同士で付き合う」話にしたのだからだ。(「友人の発言」は、「男の子同士で付き合うことを軽視した発言」なので、コメント発言者、つまり書き込み者がBLファンの場合、4の可能性は一番高くなる。)
上記の1の場合が一番「モヤモヤ感」の説明が難しそうだ。3は1と似ているが、1はより根源的なモヤモヤで、仮に発言者が女性(おそらくそうだろう)なら、なぜ「ヒロインというものが存在すること」を不快に思うのか、それは、通俗芸術でのヒロインの扱いが「いい加減である」つまり、男性ヒーローの刺身のツマでしかなかったという歴史を考慮する必要があるだろう。
まあ、これ以上の分析はしないが、とりあえず、「思考が困難な問題は、問題を細分化してみる」というデカルト的手法の事例として書いてみた。
(補記)コメント発言者(書き込み者)が男である可能性については考察しない。そういう「ホモ心理」は苦手なのであるwww 私は「友情」は尊重するが、それに性的感情が混じるのは不愉快に思う人間だ。たとえそういう感情があっても、断固として自分で自分の心の中のそういう感情を「切り捨て」ないと友情が汚れる。昔の侍の「衆道」も大嫌いだ。


(以下引用)

結構長い付き合いになった友だちが好きなドラマの話をしてて

多様性忖度したのか男の子同士で付き合うんだよね、そこは普通にヒロインでいいのに」

って言ったのに対して、なんかすごいもやもやしている

めちゃくちゃ言語化しづらい

同性同士の恋愛が~っていうより、「普通にヒロインでいい」のほうに引っかかってる

「性的なこと」を社会はなぜタブー視してきたか

私は「1+1はなぜ2なのか」のような、根本に疑問を持つことやそれを考えることが好きなので、この問題を考えてみる。
考察は、問題転載の後にする。

(以下引用)

そろそろ、「なぜ性的だといけないのか」質問していいだろうか。

(以上引用)

まず、ほとんどの先進国で性的なことはいけないとされてきた事実がある。それはキリスト教文化圏がほとんどだろうが、しかし、儒教圏でもやはり「表には出さないほうがいい」ものとして社会のモラルとなっていたわけだ。仏教圏でも色欲は戒められている。
つまり、性的なことは「社会秩序や人間関係を破壊しやすい」という共通認識があるのだろう。もちろん、性的束縛やそのモラルが人間を苦しめてもいる部分はある。
その性的な禁止や束縛の理由を考えてみると、「異性所有者の独占欲が侵害されることからの憎悪の発生」ではないかと思われる。つまり、誰でも好きなように好きな相手とセックスできる社会において社会秩序が成り立つか、ということだ。私が自分の勤める会社の社長の奥さんや娘さんとセックスして、それが許されるか、ということだ。侍社会なら、大名の奥方を平の侍が寝取って許されるか。
つまり、性的秩序は、階級や権力の維持と関係するのではないか、というのがここでの私の仮説だ。もちろん、同じ階級の者同士でも、異性の奪い合いは殺し合いになる可能性はある。
動物ですら(ゴリラだったと思うが)その集団のボスになった雄は、他の雄を皆殺しにするという話がある。(本当か嘘かは分からない)つまり、自分の種を確実に残すには、他の雄は邪魔であり、危険であるわけだ。
家とか子孫とかいう概念が希薄化したことと、フリーセックスとは強力な関係があると思う。

ここでの問題は「性的なこと」の話で、フリーセックスはその一部でしかない、という反論もあるだろうが、性的タブーの解禁は将来的にはフリーセックスに行き着くのが当然であり、場合によっては近親相姦や幼女強姦の解禁まで進む可能性もあるだろう。それは、女性の「物(モノ)化」をむしろ進めるのではないか。もちろん、そういう世界では恋愛という概念は消滅する。今の時点ですでに、女性は男性を憎悪し、あるいは軽蔑し、男性は女性を憎悪し、あるいは軽蔑する傾向がかなりあるのである。と同時に、性自体はいわば単なる性欲の「排泄」行為として市民権を拡大していくわけだ。
逆説的だが、性がタブーであるほど、性的な存在(広く言えば異性そのもの)の価値は高くなるのである。








「英語を読む」ための勉強法事例

「紙谷研究所」から転載。

(以下引用)

酒井邦秀監修・佐藤まりあ著『大人のための英語多読入門』

 

 英語を勉強していると書いたためであろうか、人から英語の勉強法を勧められることもある。ある人から勧められた勉強法もあるのだが、まだ読み終えていない。なので、ここでは引き続き「自己流」のものを書いていく。

 

 英文の記事を読んでわからない単語を単語帳に落としていく方式をとっていたが、たぶん同じような傾向の記事を読んでいたせいであろう、「全くわからない」という単語も少しだけ減ってきた。読むスピードも心なしか早くなり、量も増えたような気がした。

 

 そういう時に酒井邦秀監修・佐藤まりあ著『大人のための英語多読入門』を読んだ。

 

 

英語の勉強ばかりして、英語を「使わない」といつまでも使えるようになりません。素振りだけしかせずに、野球の試合やゴルフコースに出ても、さんざんな結果に終わるのと同じことです。(同書p.8)

とあるのに、揺り動かされ、もっと読んでみようと思うようになった。

 ただし、同書が勧める「多読三原則」はなかなかにシビアで、

  1. 辞書は引かない。
  2. わからない部分は飛ばす。
  3. 進まなくなった本は後回し。

というもので、2.と3.は道理があるとぼくも思ったものの、1.はキツい。同書が1.にこだわるのは「辞書を引きながら読むと『お勉強』になってしまい、『読書』として楽しめません」(p.10)という理由からだ。同書はこの原則には相当なこだわりがあり、何度もそれは説教している。さらに詳しくは展開されているのだが、ここで紹介することは省く。

 行方昭夫『英文の読み方』もやはり多読(厳密には「精読」と「多読」の並行)を進めるのだが、こちらは「ひたすら辞典を使い込む」(行方p.47)という真逆の原則を示す。

 

 

 そこでどうしたかといえば、読売や日経に載っている英語勉強のためのコーナー(英語工房・Step up English)は辞書を使う。

 しかし、次の3つは辞書を使わずに読む、ということにした。

  1. Penguin Readers(英語初心者のためのやさしい読み物)
  2. Japan Press Weeklyの記事
  3. The Guardianの記事

 

 

 1.は『大人のための英語多読入門』で紹介されていたものだが、レベル3とか4あたりだとほとんど苦痛なく、辞書なしで読める。

 『英文の読み方』でも平易な読み物を併せることは勧めている。

これは読み続ける意欲を高めるための特効薬といっていいでしょう。「自分には初級の文章は簡単すぎる」という方でも、少し行き詰まりを感じたときなど、いったん初級に戻って「多読」を試してみる価値は十分にあると思います。(行方p.18)

 オーウェルの『動物農場』とかもむっちゃ簡単な英語で書かれているので、楽しく読めた。

 

 2.は主張や報道事実をよく知っているせいであろう。これもスラスラ読める。

 3.が一番歯ごたえがある。手当たり次第、というわけにはいかないので、気候変動関連、今ならCOP26の記事ばかり追っている。電車で読むことが多いが、たいてい1記事が終わらない。

 

 そして、楽しい。

 「楽しいので続けられる」という根本原則が今のところ守られているのが大きいと思う。

 

 進歩を感じる日々なのだが、他方で、「読む」以外の機能はほとんど発達しない。

 中学生の娘に英語の宿題などを聞かれるのだが、正確に答えられない。全然英語ができないみたいな感じになってしまうので、娘から笑われる。「缶詰が必要です。なぜなら、保存がきくからです」っていう英作文を要求されるが、

「うーん…I need cans.かなあ…。缶詰ってなんだろ。それで…ええっとBecause they are keepable.か…?」

などとあやふやに答えていると、そもそもtheyで良かったのか不安になる上に、横からつれあいが「keepableってここで使うのはおかしい」と言い出すので、面目丸潰れである。