宇宙からのメッセージは何を伝えたのか
ナドレックという人の「映画のブログ」という素っ気ないタイトルのブログ記事の末尾である。
私は「宇宙からのメッセージ」は二度見ようとして、あまりの(科学上の)荒唐無稽さに二度とも挫折したのだが、このブログ記事の末尾はなかなか感動する。
今の日本がダメになったのは、こうした「志」が日本人すべての心から失われたためかもしれない。
それに、この映画の出演者が凄い。丹波哲郎まで出ていたのは知らなかった。
(以下引用)
戦い終わって、リアベの勇者とジルーシアの人々を歓迎するという地球連邦評議会議長の言葉を振り切り、彼らは新しい国作りのために宇宙の彼方へ旅立つ。
革命で古い政権を倒し、新しい国作りに邁進する、そんな時代の残り香が漂う1970年代らしい終わり方だろう。当時はへの「帰国事業」が行われていた時期でもある。
21世紀に生きる私たちは知っている。どんなに旅を続けても、理想の国はないことを。「地上の楽園」はどこにもなかった。
だからこそ、いま70年代のメッセージが胸に響く。地球に戻れば勲章を貰えたかもしれない、その誘惑を退け、新しい国を作ろうとする素朴な理想主義に心を打たれる。その国は宇宙の彼方にあるのでないのだ。それは私たちの心の中にあるのだ。腐敗への誘惑を断ち切り、理想を掲げ、自分たちで作っていくのだ。それが難しいことを知ればこそ、それでも理想を掲げる心意気が感動的だ。
ゼネラル・ガルダは云う。「我々はちっぽけな存在にすぎないが、せめて夢だけは無限でありたい。」
夢と希望を詰め込んだお伽話の形で語りかけるもの、それが『宇宙からのメッセージ』なのだ。
『』 [あ行]
監督・原案/深作欣二
脚本・原案/松田寛夫 原案/石森章太郎、野田昌宏
出演/ビック・モロー 志穂美悦子 フィリップ・カズノフ ペギー・リー・ブレナン 真田広之 岡部正純 千葉真一 成田三樹夫 天本英世 佐藤允 織本順吉 丹波哲郎 三谷昇 サンダー杉山 中田博久 小林稔侍 林彰太郎 ウィリアム・ロス
日本公開/1978年4月29日
ジャンル/[SF] [アクション] [ファンタジー]
私は「宇宙からのメッセージ」は二度見ようとして、あまりの(科学上の)荒唐無稽さに二度とも挫折したのだが、このブログ記事の末尾はなかなか感動する。
今の日本がダメになったのは、こうした「志」が日本人すべての心から失われたためかもしれない。
それに、この映画の出演者が凄い。丹波哲郎まで出ていたのは知らなかった。
(以下引用)
戦い終わって、リアベの勇者とジルーシアの人々を歓迎するという地球連邦評議会議長の言葉を振り切り、彼らは新しい国作りのために宇宙の彼方へ旅立つ。
革命で古い政権を倒し、新しい国作りに邁進する、そんな時代の残り香が漂う1970年代らしい終わり方だろう。当時はへの「帰国事業」が行われていた時期でもある。
21世紀に生きる私たちは知っている。どんなに旅を続けても、理想の国はないことを。「地上の楽園」はどこにもなかった。
だからこそ、いま70年代のメッセージが胸に響く。地球に戻れば勲章を貰えたかもしれない、その誘惑を退け、新しい国を作ろうとする素朴な理想主義に心を打たれる。その国は宇宙の彼方にあるのでないのだ。それは私たちの心の中にあるのだ。腐敗への誘惑を断ち切り、理想を掲げ、自分たちで作っていくのだ。それが難しいことを知ればこそ、それでも理想を掲げる心意気が感動的だ。
ゼネラル・ガルダは云う。「我々はちっぽけな存在にすぎないが、せめて夢だけは無限でありたい。」
夢と希望を詰め込んだお伽話の形で語りかけるもの、それが『宇宙からのメッセージ』なのだ。
『』 [あ行]
監督・原案/深作欣二
脚本・原案/松田寛夫 原案/石森章太郎、野田昌宏
出演/ビック・モロー 志穂美悦子 フィリップ・カズノフ ペギー・リー・ブレナン 真田広之 岡部正純 千葉真一 成田三樹夫 天本英世 佐藤允 織本順吉 丹波哲郎 三谷昇 サンダー杉山 中田博久 小林稔侍 林彰太郎 ウィリアム・ロス
日本公開/1978年4月29日
ジャンル/[SF] [アクション] [ファンタジー]
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