ポコペンの意味
雑談(漫談)や漫画や軽い読み物では「ポコペン」は「中国人の記号」として使われていて、一種の差別語であるのは確かだろう。しかし、その「ポコペン」が本来どういう意味だったか知っている人は少ないと思う。
(以下引用)
(以下引用)
ポコペンは兵隊シナ語と呼ばれている言葉の一種であり、日清戦争の時代に既に使われていた言葉でもある。語源は清朝時代の中国語の「不彀本」(元値に足らずの意)が有力である。森鷗外の「うた日記」の中には「
現在ではマスコミなどでは差別用語として言葉の使用を自主規制している事もある。例えば漫画『ケロロ軍曹』では、ポコペンを「地球」の意味で使っていたが、同作品のアニメ化などメディアミックスに際しては、一貫してペコポンの呼称に変更した。これは前記の自主規制が影響しているとみられている。
なお、ポコペンが差別語とされる理由は不明であるが、一説には日華事変中に日本兵の使用した「兵隊シナ語」のなかで、中国人に対する蔑称として使われたためとされる。それによれば中国大陸に出征した日本兵が中国人を「役立たず」の意味で言っていた言葉を「ポコペン」と聞いて、「役立たず、頭が足りない」の意味で呼んだのが始まりというが、定かではない。
この差別語という説に対し、中国文学者の明木茂夫は田河水泡作「のらくろ」の中で豚勝将軍(当時の中国軍を擬した豚の将軍)の進軍せよという台詞に対し、部下が「オンヤ将軍気が狂ったか、猛犬守備隊は強いあるよ、戦争ポコペンな」[2]と将軍を批判しており、ここでは「戦争は割りにあわない」という意味であるため、戦時中も元の意味のように「損をする、割に合わない」との意味で使われていたとして、差別語であるという見解に疑問であるとしている[3]。
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