トップの仕事
オーケストラの指揮者というのは、素人目には、何のために存在しているのか分からないもので、あんな風に妙な手ぶりで指揮台でふるまうだけなら、自分でもできるのではないか、と思うだろうが、指揮者の仕事というのは、実は演奏当日ではなく、そこまでの「音作り」の段階にあるのだろう。つまり、譜面に書かれた曲を解釈して、適切な演奏家を揃え、自分の考える曲や音をオーケストラメンバーに指示する、その段階だ。たとえて言うなら、豪勢な料理素材を集めたとしても、それを素人料理人に料理させれば無残な料理になるだろう、ということである。刺身のように、素材の質に9割がた成功がかかっている素材でも、包丁の入れ方次第で汚らしい肉屑になるのである。
会社の社長なども、会社にいる時よりも、外部との交渉の場面で働くことが多いわけで、会社にいる時の社長を見て、俺でも社長は務まる、と思うわけにはいかない。
まあ、世の中には某国の総理のように、いない方がマシだというトップもいるのだが。
会社の社長なども、会社にいる時よりも、外部との交渉の場面で働くことが多いわけで、会社にいる時の社長を見て、俺でも社長は務まる、と思うわけにはいかない。
まあ、世の中には某国の総理のように、いない方がマシだというトップもいるのだが。
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