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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

ウルトラ・スーパー・デラックスマン

「ウルトラ・スーパー・デラックスマン」は、短編としてこの上なく尖った内容の傑作だが、「あまりまともなモラルを持っていない人間(俗物)がスーパーマン的な能力を持ったらどうなるか」というテーマも面白いのだが、その主人公がテレビに出ているアイドル歌手に欲情して、そのアイドルを自分のところに寄こせ、と言い出し、芸能プロや政治家の命令でそれに従うアイドル歌手が主人公の性交の相手を淡々と勤める描写(ベッドシーンそのものは無かったが)に少年時の私は衝撃を受けたものである。当時の私にとってテレビに出るアイドルは天使的な存在だったのだ。これが、芸能界やアイドルの(枕営業という)実態を知った最初の出来事である。




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