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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

あなたは「悍ましい」を読めるか

パソコンやスマホで記事を書く人は、ローマ字入力したら漢字が簡単に出てくるので、書いた語句を他人が読めるかどうか気にしないでそのままその漢字を使うことが多い。
すると、その漢字や熟語などを知らない人は文章の前後関係からその読みや意味を推測するしかないが、中には推測不可能な字句もあって、「悍ましい」はその代表的なものだ。「悼ましい(痛ましい)」とか「逞(たくま)しい」に字面が似ているが、もちろん、まったく違う文脈で使う字句である。かと言って、たとえば「剽悍(ひょうかん)な」という言葉を知っていたとしても、「剽悍」と「悍ましい」もまたまったく違う文脈で使うものだから、そこからも推測できない。
こういう、見慣れない漢字を使う場合は、ぜひ「悍(おぞ)ましい」というように読みを補足する気遣いが欲しい。
ちなみに、「悍ましい」が文脈から推測しにくいのは、「おぞましい」に似た「非難の言葉」は無数にあるが、「~しい」と続く字句として「おぞましい」を想起できるほど「おぞましい」を日常的に使うことは無いからである。これはある意味、文学語とでも言うべき種類の言葉だろう。たとえば自分の周辺の人間や出来事に対して「おぞましい」という言い方をあなたはしたことがあるだろうか。




2009年07月06日

悍しい

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年間600冊の本を読破する学習塾経営者satoが、読めそうで読めない
漢字を発見次第、すかさずお届けいたします。

▼声に出して読めない漢字                 No.8
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【悍ましい 悍しい(おぞましい)】

広辞苑を調べたら、「悍しい」が載っていましたが、ネットを調べた

ら「悍ましい」が圧倒的に多かったです。どっちが正しいのかわかり

ません。

意味は、「ぞっとするようで、いやな感じだ。恐ろしい」です。

◎実に悍しい事件だ。
◎悍しい光景に思わず目を背けた。


私は、「悍しい」を、「逞しい」と間違えてしまいました。


逞しいの読み方は、「たくましい」です。

◎お前さんの体は実に逞しいわ!


悍しい と 逞しい

では、うんこ と あんこ

くらい意味が違ってきちゃいますね(笑)



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