「空気遠近法」とは何か
専門語の訳語には奇態なものがしばしばあるが、とある絵画技法の本を読んでいて、「スフマート(空気遠近法)」という言葉(訳語)と、そこに書かれた技法の関連性が分からなかったのだが、ウィキペディアを見て、これは訳語が愚訳だろうと判断した。単純に「ぼかし技法」でいいのである。特に明暗の境をぼかすことで立体感が出せるのだが、「空気」とはまったく関係がない。
(以下引用)
(以下引用)
スフマート
スフマート(イタリア語:Sfumato)は、深み、ボリュームや形状の認識を造り出すため、色彩の透明な層を上塗りする絵画の技法。特に、色彩の移り変わりが認識できない程に僅かな色の混合を指す。レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452年 - 1519年)ほか16世紀の画家が創始したとされる[1]。
イタリア語の「スフマート」は「くすんだ」という付帯的な意味もある、「薄れる」という意味合いの言葉であり、これはイタリア語で「煙」を意味するフモ(fumo)という言葉の派生語である。
スフマート技法が使用されている有名な例の一つに、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「モナ・リザ」がある。これは、モナ・リザの口の周囲にスフマート技法が施されているためであり、口の周りにある影は微笑んでいる結果現れているものなのか、あるいは陰影をつけた結果微笑のように見えているものなのかがしばしば議論の対象となっている。
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