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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

「偉い人」の言葉の引用

紙屋高雪のブログ記事の一節だが、このヤスパースの言葉が有名なものだとしたら、それはナチス批判者の間で、と限定されるのではないか。そもそも普通の人はヤスパースの文章を読まないだろうし、彼の言葉に興味も持たないだろう。
それはともかく、この言葉は「無理に作ったトリオ」に思える。トリオの要素が「知的」「誠実」「ナチス」の三つである必要性があるだろうか。単に「ナチスを支持する人間は知的でも誠実でもない」と言いたいだけではないか。しかし、「ナチスだが知的でもあった」「ナチスだが誠実だった」という批判が出るので三幅対にしたのだろう。
そもそもヤスパースなど、哲学史的に重要か?

(以下引用)

 有名なヤスパースの命題——「三つの性質がある。知的・誠実・ナチス的だ。これらのうち、合わさるのは常に二つであって、決して三つ全部が合わさることはない。人は、知的で誠実であってナチス的でないか、あるいは、知的でナチス的であって誠実でないか、あるいは、誠実でナチス的であって知的でないなのかのいずれかなのだ」*2がある。「ナチス的」は「スターリニスト的」と言い換えてもいいだろう。狂信的イデオロギーの虜というほどの意味だ。
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