「破滅するより妥協するがマシ」
私はこのカテゴリーを、或る英書をネタに書いているのだが、索引部分で目を引いた諺を選ぶことにしている。まあ、Aの項目から流し読みしていくわけだ。
で、今回は
Better bend than break
というもので、直訳すれば「壊れるより曲がるほうが良い」
だが、もちろん、Bで頭韻が踏まれているわけである。
意訳するなら
「破滅するより妥協するがマシ」
というところだろうか。
この本の筆者は、この諺を「臆病な(卑怯な)アドバイスである。いつの日かその相手と再び戦う前提でない限り」(意訳)と批判している。
似た諺で、「二つの踵はしばしば二つの手に勝る」というのもある。(ふたつの)踵は当然「逃げること」を意味し、(ふたつの)手は「闘うこと」を意味するわけである。まあ「勝る」は私の好みで意訳したもので、元の英文はこうである。
One pair of heels is often worth two pairs of hands
つまり、「一組の踵はしばしば二組の手と等価である」で、「二組の手」というのがピンと来ない。つまり、二人で戦うのと、自分だけ逃げるのは等価だということか? まあ、「二組の手」は誇張表現で、「仮に手が四本あっても」という意味だろう。「逃げるが勝ち」というか「三十六計逃げるにしかず」に相当するのではないか。
で、今回は
Better bend than break
というもので、直訳すれば「壊れるより曲がるほうが良い」
だが、もちろん、Bで頭韻が踏まれているわけである。
意訳するなら
「破滅するより妥協するがマシ」
というところだろうか。
この本の筆者は、この諺を「臆病な(卑怯な)アドバイスである。いつの日かその相手と再び戦う前提でない限り」(意訳)と批判している。
似た諺で、「二つの踵はしばしば二つの手に勝る」というのもある。(ふたつの)踵は当然「逃げること」を意味し、(ふたつの)手は「闘うこと」を意味するわけである。まあ「勝る」は私の好みで意訳したもので、元の英文はこうである。
One pair of heels is often worth two pairs of hands
つまり、「一組の踵はしばしば二組の手と等価である」で、「二組の手」というのがピンと来ない。つまり、二人で戦うのと、自分だけ逃げるのは等価だということか? まあ、「二組の手」は誇張表現で、「仮に手が四本あっても」という意味だろう。「逃げるが勝ち」というか「三十六計逃げるにしかず」に相当するのではないか。
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