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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

100円の価値

しばらく独り暮らしをしていたのだが、その間、百円ショップで造花を買って家のあちこちに飾っていた。「飾る」という言葉はあまり好きではないが、家の中に機能的な物しか無い暮らしというのは、どこか精神をいびつにするのではないだろうか。だから、昔から、貧しい家でも小さな庭に花を植え、花差しに一本の花を挿したりしたわけだ。金持ちなら高価な美術品を飾るところだろうが、一本の花のほうが悪趣味な美術品(赤富士とかラッセンとか)より数万倍マシである。
で、その一本の花は造花でもいいわけである。下のツィートにある「ドライフラワー」と造花は異なるものかもしれないが、ビニールの造花でも、見た瞬間に目を和ませる効果はあるし、何より、生きた花と違って枯れないし周辺を汚さない。そういう価値は価値として認めるべきだろう。わずか100円で、精神的な慰安を得られるのである。
まあ、大袈裟に言うと、生活の美化である。毎日上る朝日が見られるとか、海や川が眺められるという生活も美的生活だし、家に100円の造花を飾るのも、それと同じことだ。

(以下引用)

一年くらいずっとデスクにドライフラワーをとっかえひっかえ飾ってたんですけど、普段お仕事ご一緒しない部署の方からも「ドライフラワーの人」として認識されていたらしく、本当に全然知らない人から「前からお話ししてみたいとま思ってた」と言われた、花の力はスゴいな
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