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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

親が子供の「汚い字」を許容すること

某ツィートだが、この奥さんの考えは合理的であるように見えて、非常に危険な考えである。
と言うのは、私自身の経験から言って、一度身に付いた悪筆は、直す(持病の一種と見るなら「治す」)のが非常に困難だからである。ほとんど治療不可能かもしれない。それは、漢字を覚えるというレベルの問題ではない。漢字を覚えるなど、単に「覚えた量」の問題であり「それに要する時間」の問題にすぎない。いつでも取り返しはつく。しかし、悪筆は生涯の「身体的障害」とすら言えるのである。まあ、現代ではワープロやパソコンなどキーボードで字を「書く(打つ)」のがほとんどなので、悪筆が他人に知られにくいが、いざと言う時にそれが衆目にさらされる不安は常にある。

子供への過剰な要求で「勉強が嫌いになる」かどうかはまた別の話、別の問題だ。
なお、子供が悪筆になる原因のひとつは学校の「テスト」にある。時間内に答案を書くために、急いで汚い字になるわけだ。
字は筆順に従って楷書でゆっくり丁寧に書くのが大原則で、崩し字、続け字は禁物だ。漢字を最初に教える段階で筆順は必ず教えるべきである。将来書道をやるかどうかは別として、筆順を知らないと書道はできない。


(以下引用)


漢字の書き取りの宿題をやる息子と、字の汚さを指摘をしない妻。「だって、漢字の書き取りの目的は字を覚えること。字を綺麗に書かせたいなら、それを目的とした習字やペン字でやるべき。そもそも、大人は色んなことを求めすぎ。だから嫌いになる。」の一言に妙に納得した週末の夜。






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