裁判制度(法制度)の欠陥を利用した詐欺
拡散して問題とし、この種の事件の根を絶つべきである。
(以下引用)
知らぬ間に敗訴 預金差し押さえ 裁判手続きの“隙間”悪用 訴訟男 知らないうちに養子縁組も 福岡県

テレビ西日本
「知らない間に裁判が行われ、預金を差し押さえられる」 そんな信じられない事例が、福岡県内で相次いで発生しています。 なぜそのようなことが起きたのか? そこには、裁判手続きの盲点とも言える「隙間」がありました。 ◆ラウンジの経営者 「別件で銀行に用事で行ったときに、(行員から)『その件は落ち着きましたか』って。どういうことですか?と言ったら『サシオサエです。サシオサエになってますよ』って言われて」 久留米市内でラウンジを経営する女性が異変に気付いたのは、2020年6月のことでした。 ◆ラウンジの経営者 「ここです」 預金口座が民事裁判で差し押さえられ、約134万円が知らぬ間に引き出されていたのです。 ◆ラウンジの経営者 「真っ白でした、頭が。お金が抜けた後だったので、気付いた時が」 民事裁判など身に覚えのない女性が、久留米簡易裁判所の記録を調べてみると、驚きの事実が発覚します。 ◆訴状(2019年10月3日) 「訴状」 「未払い賃金請求事件」 「122万円」 ラウンジ側は2019年10月、以前、店でアルバイトをしていた30代の男から未払いの賃金として120万円を超える支払いを求める訴えを起こされ、全く気付かないまま2020年1月に敗訴し、男から口座を差し押さえられていたのです。 ◆ラウンジの経営者 「うちは日払いでしたし、未払い賃金もありません。びっくりしました」 さらに、この男による被害は別の店でも起きていました。 ◆ラウンジのマネージャー 「一銭ももらってないみたいな訴えを起こされていた。(男には)きっちり支払っていたし、明細もあります」 久留米市内の別のラウンジでマネージャーを務める女性も、2019年12月、アルバイトとして雇っていた同じ男から、未払い賃金の支払いを求める訴えを起こされ、知らぬ間に敗訴していたのです。 同様の被害に遭った2人に共通するのは、裁判所から一切、訴状が届かなかったことー。 それには理由がありました。 男が裁判手続きの「隙間」を悪用して、訴状に、被害者とは関係のないデタラメな住所を記載していたのです。 ◆木村道也弁護士 「裁判所としては、ある種、機械的に、被告のところに訴状を送る。その時、その本人がいなかったとか、どうしても受け取らない場合には、付郵便(ふゆうびん)の送達という例外的な書留郵便による送達が行われます。裁判所から付郵便で送達が行われたタイミングで、本人が受け取ったのと同じ扱いがなされる」 さらに、男はデタラメな住所に送られた訴状が裁判所に戻ってきた際には、「電気がついていた」などと被害者の在宅をうかがわせる嘘の報告書まで提出していました。 そうして裁判所は、男が主張する住所を正しいと信じ込み、欠席裁判を進めたのでした。 問題の発覚後、久留米簡易裁判所は、被害者と無関係の宛て先に訴状を送ったことを認め、判決を取り消しました。 ◆ラウンジの経営者 「判決くだっても何もならないですもんね。(お金)返ってこないし」 その後のTNCの取材で、男は熊本や大阪の簡易裁判所でも同様の訴訟を起こしていたことが分かりました。 付郵便の送達という民事裁判の仕組みを悪用し、訴訟を起こし続ける男。 いったいどんな人物なのでしょうか。 ◆ラウンジのマネージャー 「人の目を見ない人だなと、ずっと目が泳いでいる感じ。そこだけは印象に残っている」 履歴書によると、男は関西の大学を出て一般企業に就職し、数年間勤めたあと、一身上の都合で退職ー。 その後、大分県内のラウンジで数年間働いたとしています。 ところが… ◆ラウンジのマネージャー 「(問題発覚後)主人は履歴書の家を見に行った。全然誰も住んでいない」 男の履歴書の住所はデタラメでした。 裁判の訴状に記された男の自宅を訪ねても… ◆住人 「なんね?」 ◆記者 「私は怪しいものではありません。この人、知っていますか?」 ◆住人 「会ったこともない」 訴状の住所もデタラメでした。 男の住所を巡っては、さらに不可解な行動も明らかになりました。 TNCが入手した戸籍の関係書類によると、男は2015年3月~2020年5月までの5年間に、計28回も住所を変えていたことが分かったのです。 いったいなぜ、こうも頻繁に引っ越しを繰り返しているのでしょうか。 ◆記者 「すみません、こんにちは」 TNCは、戸籍の関係書類で男の母親と記されていた80代の女性の元を訪ねました。 女性は軽度の認知症で、介護を受けながら生活していました。 息子とされている男について尋ねると… ◆記者 「この人」 ◆女性 「これは悪いヤツだな」 事情を知る介護士の男性が、口を開きました。 ◆介護士 「この人は独身で一度も結婚経験ないんですけど、養子縁組されてるんですよ、勝手に。5年位前かな、最初、お風呂屋さんで会ったみたいで。お母さん一人暮らし大変やな、じゃあ送ってあげるね、みたいな。ここまで来るようになって。2~3か月通い始めて、この人の判子を使って息子になっちゃったんですよ」 そしてすぐに、男は女性の前から姿を消したといいます。 その後、女性の元に借金返済の催促があり、このとき初めて男が養子になっていたことに気が付いたということです。 ◆女性 「びっくりしました」 ◆介護士 「びっくりしたよね」 不正な訴訟を繰り返す男に勝手に母親にされていた女性は、手続きの煩わしさから養子縁組をそのままにしていましたが、これを機に解消の手続きを始めると共に、警察に被害届を出すことも検討しています。