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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

事物の「形態的記憶」

とある経済学者の書斎らしいが、学者としては非常に合理的な「整理法」だと思う。
つまり、すべての書棚に本が整然と納められ、すべての棚や箱の中にファイルが整然と納められた状態だと、実は「何がどこにあるか」一目では分からないし、納めた時の記憶を呼び出すことも困難なのである。下のように部屋全体が雑然として、ほとんどの資料が「視界の中にある」状態だと、その「見えた状態」のフォルムによって、どこにどの資料があるかすぐに記憶が蘇るはずだ。
もちろん、奥さんなどが親切にこの書斎を整理整頓して掃除したら、この「脳と直結した部屋」は意味を失う。

(追記)こちらは学者かどうかは分からないが、これだけ膨大な資料があるのだから、知的職業の人だろう。

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