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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

マスキングテープのこと

小さな工夫で、日常の不快感をかなり減らすことができるのだが、その一例を書く。
「マスキングテープ」というのがあることを知らない人もいるかと思うが、家庭大工をやる人には周知の存在だ。文字どおり、「マスク」をするためのテープで、塗料を塗る際に、塗ってはいけない部分にマスクをする(覆う)ためのテープである。その特徴は「粘着性が低い」「剥がすのが簡単で、跡が残らない」ことである。つまり「粘着性が低い」という、通常なら欠点となることが、後者のような長所になるわけだ。ここではその「哲学性」を論じるのはやめて、単に「マスキングテープの利便性」を述べる。
言うまでもなく、簡単に剥がせることや跡が残らないことは大きな利便性がある。通常のセロテープやビニールテープだと、机や壁に貼った後が残って見苦しい。そして、日常生活では、粘着性が強いよりも弱いほうが適応範囲は広いのである。いわゆる「鶏を割くのに牛刀を用いる」必要はないわけだ。
ごく簡単な利用法だと、たとえば私は机のへりに、スーパーで無料でもらえるポリ袋をマスキングテープで止めてゴミ袋にしている。机の上の仕事で発生する小さなゴミはそれに即座に捨てられるし、いっぱいになったら(半分でもなんでもいいが)気楽に捨てられるのである。この「即座に捨てられる」というのは作業の際に重要なことなのである。大工が、仕事の際にいちいち用具や材料を倉庫に取りに行くと作業が延滞する道理である。
で、粘着テープの用法は、「小さなゴミ」に類するものを粘着させて取るのに便利だということで、その「小さなゴミ」にはたとえばアリなどもある。机の上で発見したアリを即座に粘着テープで取れば、虐殺が簡単だ。死骸を捨てるのも簡単だ。これが殺虫剤を使ったりするのは馬鹿げているし、手で潰すのも嫌だという人におすすめだ。まあ、アリくらいは手でつぶしてもさほど不潔感はないが、生理的嫌悪感で潰しにくい虫もある。
パソコンの掃除などにも粘着テープは便利である。小さな隙間のゴミも取りやすい。
まあ、ほかにもいろいろ用途はあるが、きりがないのでここまでにする。
なお、マスキングテープは百均で買える。


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