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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

なぜ結婚するか

「紙屋研究所」記事の一部で、部分だけ取り出すと誤解される可能性のある個所だが、面白い問題提起なので、転載する。

(以下引用)

何のために結婚するのか?

 結婚の目的は、多くの人にとっては、家族づくり、もっといえば子づくりだろう。「そんなことないよ!」という反論については後からふれるので、まあ聞き流してくれ。
 わざわざ結婚をして関係を固定化させるというのは本作に出てくる結婚に懐疑的なイケメン・風見涼太よろしく、考えてみると奇妙な制度である。
 恋愛感情が強く残りセックスをする気持ちが旺盛な段階で、他の男女との関係を排除した関係に入る。それは何のためかといえば、子どもをつくるためだ。エンゲルスが指摘したように、相続すべき財産をもつ人間にとっては、これはきわめて大事なプロセスなのだが、そんなものを持たない(もしくは一代限りと思っている)庶民どもには、確かに「何のためにこんな関係に入るの?」という問いがわいてきても不思議ではない。

(以上引用)

「相続すべき財産を持たない庶民ども」(笑)には結婚というのは不可解な関係、あるいは制度だ、というのは面白いが、若いころは「恋愛→相手を独占したい→結婚したい」という感情は自然なものであり、「結婚したいが財産が無い」というのが多くの若者の悩みであるわけだ。そこには「妻や家族を養うのは男の役目だ」という古風な感情があるだろう。そして、「自分にはカネが無いから結婚する資格もない」というのが現在の非婚社会の根本原因であるわけだ。
だが、「そもそも結婚にどれだけの価値があるのか」という計算を始めたら、まあ、恋愛の満足や相手を独占できる満足、セックスの満足の価値をどの程度に見積もるかという主観的な話になるが、経済的、あるいは物質的な意味では独身のままでいるのとどれほどの違いがあるのか、非婚者にはなかなか想像がつかないだろう。
それに、結婚には守操義務があるのかどうか、あやふやなところはある。相手が貞操を守らないなら、何のために結婚しているのかと言えば、「家のため」というのが大方の理由だろう。特に名家の出でもなく、浮気者だが、女性(男性)としてあまりにも魅力的なので我慢して結婚関係を続けるという例もあるかとは思うが希少な例だと思う。

などと言いながら、私は「結婚したほうがいい」という意見なのである。その理由はここでは特に述べない。まあ、結婚が人生最大のギャンブルだとは言えるが、相手の人柄を見抜けないような馬鹿は結婚などしないことである。カネ目当ての結婚はだいたいロクなことにはならない。










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