正解の無い問題
これは医師としての知識に無関係な「人間としての常識」と倫理の問題だと思うが、私には正解が分からない。
医師の仕事としては、dの「残された余命について話し合いましょう」になるのだろうが、言い方があまりに非常識だ。cは正直な言葉だが、これも言葉が露骨すぎて患者を絶望させるだけだろう。言うなら、「これ以上私にお役にたてることは無いようです」だろうか。(つまり自分の力の限界だ、ということにするわけだ。)そうすれば、患者が医師を信頼していれば、自分の病気は治療不可能であり、おそらく余命もあまり無いと悟るだろう。そこで、患者自身から「私の余命はどのくらいだと思われますか」と聞いたら、そこから先の「残された余命での一番いい過ごし方」の話が可能になる。医者の方から「余命はほとんど無い」などと言うべきではない。ただ、聞かれたら正直に思う数字を答えればいいのである。「ただし、この数字は絶対ではありません。生きたいという強い意思の力で変わり得るものだと私は思っています」と言うのが正解かと思う。
医師の仕事としては、dの「残された余命について話し合いましょう」になるのだろうが、言い方があまりに非常識だ。cは正直な言葉だが、これも言葉が露骨すぎて患者を絶望させるだけだろう。言うなら、「これ以上私にお役にたてることは無いようです」だろうか。(つまり自分の力の限界だ、ということにするわけだ。)そうすれば、患者が医師を信頼していれば、自分の病気は治療不可能であり、おそらく余命もあまり無いと悟るだろう。そこで、患者自身から「私の余命はどのくらいだと思われますか」と聞いたら、そこから先の「残された余命での一番いい過ごし方」の話が可能になる。医者の方から「余命はほとんど無い」などと言うべきではない。ただ、聞かれたら正直に思う数字を答えればいいのである。「ただし、この数字は絶対ではありません。生きたいという強い意思の力で変わり得るものだと私は思っています」と言うのが正解かと思う。
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