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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

セクシーとは、要するに「視覚的売春」

「セクシーさ」というものの公共の場での陳列や掲示に対してクレームがつくというのは別に日本だけのことではない、ということだ。そもそもセクシーさというのは異性の性衝動を誘発するのが最大の目的なのだから、子供も見るような場所での掲示にはある程度の規制があって当然だと私は思うし、「セクシー」という言葉そのものが、正当な使用範囲を超えて「環境問題にセクシーに対処する」というアホな発言になるのも大嫌いである。言葉に麻痺してしまうからだ。
まあ、ビジネス的にはセックスはカネにつながるので、商売人がセックスを売り物にするのは当然だとは思う。ただ、それにクレームをつける側だけが(主に表現者たちから)一方的に非難されるのは、まあポジショントークとはいえ、むしろそちらの方が「衆を頼んだ」やり方だと思う。
あざとい言い方だが、セクシーさを売り物にするのは、「視覚的売春行為」だというのが私の考えだ。ただし、また、私は売春を全面的に否定するものではない。生活に困った女性が最後に売るのは自分の身体であり、誰にもそれは批判できないと思う。


(以下引用)



セクシーすぎる?下着CMが"アマチュアポルノ"扱いに

「自分の体に自信を持っていることが『不適切』で『下品』だと言うことは、私たちに対する侮辱です」

普通の下着CMが"アマチュアポルノ"扱いに
YouTube

オーストラリアの下着ブランド<Bras N Things>CMが「セクシーすぎる」という理由により、店頭でこの動画を使った宣伝が禁止された。

問題となった動画はこちら。

この動画をめぐって、オーストラリアの「The Advertising Standards Bureau(以下ASB)」という広告に対する苦情などを受け付け、企業へ指導をする団体(日本の「JARO」のような団体)へ多くの苦情が寄せられたそう。

苦情の内容は以下のようなものだった。

・「子供や家族が訪れるショッピングモールという公共の場にはふさわしくない」

・「わいせつ的で、子供にはふさわしくない。女性の品位を傷つけるものだ」

・「ただ下着の宣伝をするのではなく、わいせつ的、挑発的、そして思わせぶりにカメラを見ている。まるでアマチュアポルノのようだ」

・「軽蔑的で、みっともないディスプレイ」

さらに「ASB」も広告を「性的」だと判断。理由は「無声動画は通行人の目を奪う」こと、また「モデルは髪に触れ、思わせぶりな動きをしているため、性的に捉えられる」とコメント。

店側は直接クレームをほとんど受けていないこともあり、広告規制に違反しているとは考えていないが、今後は動画の代わりに写真を使用するとのこと。

ADの後に記事が続きます

これにはモデルのシモーン・ホルツネーゲルも黙っていなかった。Instagramに皮肉を交えながら彼女の意見をポスト。

ポルノという意味は『性器、または性的行為の不適切な表現や描写』です。このCMにはそういったものは一切ありません。私の体を性的なモノ扱いしないで。自尊心を持った、健康的な女性らしい体、また女性用商品の女性向け宣伝を不快に感じるなんて酷いわ。自分の体に自信を持っていることが『不適切』で『下品』だと言うことは、私たちに対する侮辱行為です。

私はこれまで通り、恐れずに自分らしく、曲線のあるこの体と自分の自信を大切にします。他の女性にも同じようにしてほしいと思います。これが"間違った"行動だと言うのなら、私は"正しい"ことをしたくありません。

シモーンの言う通り、"ポルノ"の定義には当てはまらないし、セクシー過ぎるとも思えない。文句を言った人の多くが女性だったらしいが、自信を持つ女性は、同性からの非難の的にもなりやすいよう。

シモーンにはめげずに、これからも彼女が正しいと思うことを貫き、自分らしくいてほしい。きっと世の中の女性の多くは彼女に共感していると思うから。





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