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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

Ah, look at all the lonely people

正直な告白で、ホストクラブに通う女性の気持ちが分かって興味深いが、コメントのほとんどが冷酷で、そこも面白い。つまり、女にモテない男たちには、ホストクラブに通う女性は敵なのだろうwww
ちなみに、ホステスをやっている女性などがホストクラブの客になりがちなようだ。中には、トルコ嬢(死語か?)になっても通ったり、あるいは勤めている職場のカネを盗んでも通う女性もいる。それだけ、ホストクラブには或る種の魔力があるのだろう。ただ、中村うさぎと誰か別の女性作家が対談で言っていたが、ホストというのは基本的に恐ろしく無知無教養らしい。むしろ、その無知さ、無教養さを冗談にして笑いが取れるということではないか。客のほうも大半はホストをどこか見下しているのだと思う。
太客と細客という、資本主義の階層構造で客の価値が決まり、その階層構造を客たちが素直に受け入れているというのも興味深い。

2018-06-13

ホストクラブに通うのをやめた話

1年近くホストクラブに通っていた。

歌舞伎町マイナー店。

担当ナンバー上位の幹部だった。

月に遣ってたのは20ちょっと

スクラじゃゴミみたいに安い金額だ。

お金を遣うのが絶対正義世界

そんな世界お金を出せない私は、担当にとって都合のいい便利な客にならなければ客にも見られないと思っていた。

わがまま文句を言ったら嫌われる。

お金を払った上でイヤなことがあっても我慢をするなんて、はたから見たら頭がおかしいと思われるかもしれない。しかし、ホスクラでそれも細客担当を好きになるというのは、こういうものなんだと思っていた。

はい人間は強欲な生き物だ。

いい子を演じれば演じるほど不満や文句が生まれてくるのは当たり前のことである

ある日、担当に珍しくシャンパンを煽られた。私のお気に入りヘルプバースデーが近いから前祝いをしてほしいとのこと。もちろんいつもお世話になっているからと鴨を発揮し、月に遣っている総額を1日で遣った。

その日は入店した時間も遅く、担当が卓に着いていたのは実質1時間もなかった。たまにはこんな日があってもいいかと思っていたが、店を出ると速攻でタクシーにぶち込まれた。見返りなんて求めてはいけないと思いつつもさすがにこれには悲しくなった。

お金を遣ったのに満たされない日の帰り道ほど虚しさに襲われる日はない。

あれ、私今日全然酔ってもないし担当感謝されてるわけでもないし、何のために店に行って何のためにシャンパン卸したんだろう?今日ほんとに楽しかったっけ?

こんなことを思っても数日したら担当に呼ばれてまた店に行ってしまう。

そしてまた雑に扱われて落ち込んでそれでも好きだから店には行ってしまうの無限ループ

自分でも好きとか依存とか執着とかお金とか営業とかよくわからなくなってきていた。

そんな時、担当ポロっと言った言葉

「そういえば俺、お前が怒ったとこ見たことないよな〜〜」

担当何の気なしに言ったと思うが、この時の私には刺さりすぎる言葉だった。

呼ばれた時はできる限りお店に行った。

苦手なヘルプの前でもニコニコ笑って担当が卓にいなくても楽しいふりをした。

連絡が雑でも、約束を守ってくれなくても、誕生日を祝ってくれなくても、担当負担にならないよう文句ひとつわずに平気なふりをした。

からといって何を感謝をされるわけでもなく、呼べば来るくらいのちょろい客にしか思われてなくてもそれでいいやと思っていた。

お金を遣えない細客わがままなんて言っちゃいけない。見返りなんて求めちゃいけない。そう思って店に通ってた私のちっちゃいちっちゃいこの頑張りってなんだったんだろう。

なんにも伝わってないじゃん。

なにこれ虚しい虚しい虚しい虚しい。

別にこんなこと思いたくもなかったし感じたくもなかった。こんな風に自滅なんてしていきたくなかった。でももう考え出したら止まらなかったし止められなかった。

私にとっては精一杯の好きと誠意を表したお金担当にとってはきっとしょぼいお金しか思われてなくて、どんな気持ちで遣ってきたかなんて全くもって考えてもいないんだろうなって。

自分は客で担当にとっては所詮お金しかないってこと、ホスクラに通ってる女の子はそんなの最初からみんな分かってます

からこそ、楽しく通ってるうちはせめて店にいる時くらいは、そんなこと思わせないでほしかった。少しくらい必要とされたり大切にされてるかもって勘違いをして、つまらない日常現実逃避をしていたかった。勝手担当を好きでい続けたかった。

きっとこれをホス狂や担当狂いの女の子たちが読んだら、細客が何言ってるんだよって鼻で笑われたのち、勘違いしてんじゃねぇよと私は叩かれまくることでしょう。

お金を遣うのが絶対正義世界

担当の為に人生捨てて風俗1本になる勇気もなければ、見返りを求めないこともできなくなった私の負けです。そして私をこんな気持ちにさせて離れることを選ばせた担当もっと負け。

と思っていたけど、担当は私がいなくなっても別に困ることなんて何もないし、代わりの女の子なんていくらでもいるから全く負けてなんていなかった件。

あー、ただただ虚しい。

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