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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

自分の手の中にあるものは現在だけ

山本貴嗣の人生論は鼻につくことも多いが、下の言葉はまったく同感。

後半部分について。
ロシアの神秘思想家グルジェフが「理性と感情は別のセンターを持っている」という趣旨のことを言っているが、要するに、理性を働かせるべき時に感情だけが働いてしまうということはよくある。それを私の次兄は「気を使うな、頭を使え」と簡単に言ったことがあり、この言葉は私の人生訓のひとつである。だが、感情を理性で制御することは難しい。理性と感情をふだんから峻別する訓練をするしかないだろう。





人の心の苦しみの大半は「今この瞬間」のことではなく「ひきずっている過去のこと」か「まだ来ない未来への恐れや不安」であることが多い。「恐れること」と「備えること」はまったく別のことなのに混同しているといつまでも苦しむ。変えられないことを変えようとするのは念力のけいこと同じ。





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