宇宙(地球)科学という、三流科学者の飯のタネ
(以下引用)「大摩邇」所載の岡氏のブログ記事の一部である。
以下、スペースウェザーの記事です。
大気放射線が急激に減少
ATMOSPHERIC RADIATION IS PLUMMETING
spaceweather.com 2024/11/20
地球の大気中の銀河宇宙線の数が 10年ぶりの低水準に達した。
2015年から 2024年にかけてカリフォルニア上空で行われた 300回以上の高高度気球飛行の以下のデータセットを見ると、この急激な減少がわかる。
2015年3月〜2024年11月の大気中の宇宙線量の推移
Earth to Sky Calculus の学生が収集したデータによると、大気中の放射線は過去 3年間で年間約 10%減少しており、全体ではほぼ 3分の1の減少となっている。
減少は成層圏だけに起きているわけではない。航空高度にも影響が及んでいる。つまり、飛行機に乗る人たちが飛行中に吸収する放射線が減っているということだ。
NASA と NOAA は最近、太陽活動極大期が到来し、太陽活動が過去 10年以上の中で最高に達したと発表したが、では、なぜ宇宙線の放射が減少しているのだろうか。
この宇宙線は銀河から来ている。超新星爆発やその他の激しい事象により、天の川は高エネルギー粒子で満たされる。「銀河宇宙線」と呼ばれるこれらの亜原子の砲弾は宇宙船の壁を貫通し、宇宙飛行士に長期的な健康上の脅威をもたらす。実際には、宇宙飛行士たちにとって、宇宙線は太陽フレアよりも悪いものだ。
銀河宇宙線は減少しているのは、太陽活動極大期が理由だ。
太陽活動周期がピークに達するにつれて、太陽の磁場はより強くなり、より複雑になっている。これにより、銀河宇宙線が太陽系を貫通することがより困難になり、観測される宇宙線量の減少の原因となっている。
こんなことが何かに関係するだろうかというと、最も関係するのは宇宙飛行士たちだ。欧州宇宙機関は、銀河宇宙線を火星探査の「障害」と呼んでいる。
飛行機の乗客も影響を受ける。2018年のハーバード大学の研究では、宇宙線が飛行乗務員のがんの危険因子であると指摘されている。
現時点では、減少が鈍化する兆候は見られないが、私たちは気球の打ち上げを継続し、さらなるデータを提供するつもりだ。