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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

人間五十年

私はいつも、織田信長の幸若舞で「人間(にんげん)五十年」と謡うドラマを見ていて、「これ人間(じんかん)の間違いじゃないか」と思っていたが、「にんげん」という読み方も昔からあるようだ。むしろ、呉音は漢音より早いのか? もちろん、「ひと」の意味で「人間」を使うのは明治以降だと思うが、幸若舞の「人間」は「人の世」の意味で通じる。人の世とは、生まれた人が生きる場所と時間でもあるからだ。



人間/にんげん

意味

人間とは、ひと。人類。人柄。人物。

人間の語源・由来

人間は、仏教語でサンスクリット語「mamusya」の漢訳。
仏教語としての「人間」は、「世の中」「世間」「人の世」を意味した言葉で、「人間」に「」そのもの意味が加わったのは江戸時代以降である。

「人間」を「にんげん」と読むのは呉音。
漢音では「じんかん」と読む。
一般に「人」を表す場合は「にんげん」、「世の中」の意味で用いる場合は「じんかん」と読み分けられることが多いが、この読み分けに特別な理由は無く、「世の中」の意味で「にんげん」と読んでも間違いではない。

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