ワクチンと医師倫理
(以下引用)
しんどい倫理
「地域医療に従事している医師です。コロナワクチンの接種は、メリットとデメリットについての説明を受け、十分納得した上で行われるべきだと思っています。実際私は、接種前に、起こり得る副作用について必ず説明します。すると当然、「そういうリスクがあるワクチンだとは知らなかった。接種はもう少し見合わせます」という人がちらほらと出てきます。でも、こうあるべきなんです。中長期の副作用については何ら分かっていないのですから、起こり得るリスクを引き受ける覚悟が持てないのであれば、受けてはいけません。
接種希望者が、病院に来たものの、私の説明を受け、ワクチンを打たない選択をし、打たずに病院を去るわけです。
こうした状況に対し、院長が非常に苛立たしく思ったようです。事務方に「あいつにコロナワクチンの接種希望者を回すな」と指示が出て、私はワクチン接種から外された格好になりました。
一体私が何か悪いことをしたでしょうか?私としては、インフォームドコンセントをとるという説明義務を果たしているだけなのですが、院長はそれが許せない。なぜなのか?どういうお考えなのか、直接院長のもとに事情を聞きに行きました。そこで院長から、はっきりと言われました。「ワクチンのデメリットを説明するな」と。
しかし、デメリットの説明をしないことは、医療法や予防接種法に明確に違反しています。特例承認の医薬品ではありますが、だからといって、情報提供の機会が奪われてもいいはずがありません。
接種希望者に対し、私は海外の論文やデータを見せて、接種のメリットとデメリットを説明します。同じ資料を院長にも見せました。「接種するかしないかは、こういう情報を事前に知ったうえで、決めるべきだと思います」と。
しかし院長から具体的な反論はありませんでした。ただ、ため息をついて、
「あのさ、君も長らく医者をしていれば分かるだろう。病院経営はきれいごとだけでは成り立たないんだ。正義を振りかざして、君はさぞ気持ちがいいだろうが、そういうのはうちではやめてくれ。どうしてもそういうことがやりたいなら、他でやってくれ」
もちろん、言っていることは分かります。打てば打つほど儲かる仕組みになっていて、それが病院経営を潤している。一方私のスタイルは、ワクチンの接種忌避を誘発し、多くの接種希望者をとり逃がしてしまう。病院経営にとって、私ほど不都合な存在も他にないでしょう。
しかし私としては、簡単に引き下がるつもりはありません。
「一度、町民の皆さんの前で、公開討論会をしませんか?コロナワクチンについて、肯定派、否定派、慎重派など、様々な医師がいるでしょう。公民館などの開かれた場で討論して、町民に「様々な意見があるのだな」と分かってもらうことは非常に有意義だと思います」
実は公開討論会の開催を提案したのは今回が初めてではありません。コロナワクチンの大規模接種が始まる以前から、院長に内々に打診していました。しかし、この町は、町長も副町長もワクチン推進派です。僕の提案に乗る人は誰一人いませんでした。
「議論はもういい。そういう段階はとっくに終わっているんだよ。君のとるべき道は二つ。素直に病院の方針に従い、ワクチンを接種する。余計な説明はしないで、だよ。それができないということであれば、来年度からこの病院に君の居場所はない。
町長も君の処遇に手を焼いている。はっきり言うと、「そういう活動をするなら、別で働いてくれ」そういう気持ちなんだ」
退職するよう圧力をかけているわけです。こういうこともあろうかと思って、会話を録音していました。
弁護士に相談したところ、「明らかに違法なハラスメントに相当します」と。ただし、仮に訴えたとしても、金銭的な問題、「精神的苦痛に対して、何万円の慰謝料を払え」的なことにしかならないようです。私としては、もっと社会的な制裁を受けて欲しいんです。自分の病院の職員に対して、説明義務の不履行を強要している。医療法や予防接種法を犯すように仕向けているわけです。「でないとクビにするからな」と。
私の精神的な苦痛も問題ですが、それより何より、一番の問題は、接種を受けた人です。ろくに説明を受けることなく、流れ作業みたいに接種された。「何も副反応が起きなかったからよかったね」じゃないんです。今のところは大丈夫だったとしても、接種から1年2年経って、副作用が起こらないとは限りません。そうなったとき、「あのとききっちり説明を受けていれば」と嘆いても遅いんですよ。ワクチンのデメリットの説明をするな、という院長の指示は、医師の倫理上、絶対許されてはいけない違法行為なんです。数万円程度の罰金でかたがつく、そういう軽い話であるはずがありません」
きのう、ひょんなことからある医師と電話で話す機会があり、上記のような話を聞いた。いったん開業してしまうと、勤務医の先生とお話する機会はあまりない。コロナワクチンの危険性に気付いている勤務医の先生が、医局内でどのようにふるまっているのか、そのあたりが垣間見える貴重なお話だった。結果、分かったのは、以下のことである。
高い倫理観を持つ医師ほど、ストレスに苦しむ。
患者の健康への配慮とか、良心を捨て去って、銭儲けだけに邁進できれば、どれほど楽に医者人生を送れることだろう。
こんな状況、間違っていると思いませんか?