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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

こむら返り

私の場合は、ふくらはぎだけでなく、身体のあちこちの筋肉が吊る(漢字はこれでいいのか?)のだが、そのひとつに、足指(薬指相当の指)が折れ曲がる感じで激痛を与えることがある。指を反対方向に曲げることで一時的に解消できるが、元の位置に戻すとまた同じことになるので、ほとほと苦労する。
なお、こむら返りの特効薬は漢方の芍薬甘草湯だが、わりと高価なので、常用するのは財政的につらいものがある。


足がつる“こむら返り”とは?

 ふくらはぎ(場合によっては、すねやもも)の筋肉がつることを、俗に「こむら返り」といいます。
「こむら」とは、ふくらはぎを指す古語です。
 こむら返りは極めてありふれた現象ですが、そのメカニズムはまだ十分には解明されていません。
おそらくこむら返りを起こす筋肉をつかさどる運動神経に原因があるのだろう、と現在は考えられています。
いろいろな原因が・・・

 こむら返りが起こる病気には腎不全、肝硬変、運動神経系疾患、内分泌異常などさまざまなものがあります。
中でも、椎間板ついかんばんヘルニアや脊柱管狭窄症せきちゅうかんきょうさくしょうといった腰椎疾患が多く、整形外科でよく扱う症状です。
 このような症状は健康な人にも起こります。
若い人では運動後に休んでいるときや妊娠中にしばしば経験し、お年寄りの2~3人に一人は夜、眠っているときにこむら返りが起きて睡眠を妨げられていると考えられます。

ストレッチが大切

 こむら返りが起こったら、つっている筋肉を伸ばすことがもっとも簡単な対処法です。
日頃からストレッチ体操を行っていると予防効果があります。
こむら返りを起こしやすい筋肉を1日3回ほど、特に運動前と寝る前によく伸ばすとよいでしょう。
 しかし、日常生活や睡眠に支障があるほどよく起こる場合には、なんらかの病気が関係している可能性もありますので、かかりつけ医師に相談してください。


指導: 鹿島労災病院 副院長(整形外科) 岡本 弦
企画: 日本医師会


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