メモとして保存。なかなか学究的な回答で、信頼できそうな内容である。
なお、部落(あるいは階級差別)は為政者の政策として行われるので、江戸以前に都のあった関西地区に部落差別が多く残った、というのも合理性のある回答だろう。
◯僕は東京に住んでいますが、部落差別的なことを言う人には今までに一度も会ったことがないし、部落問題については授業で少し習った程度で全然詳しくないので教えてください。
●「壬申戸籍」という差別を促す内容の戸籍があり、誰もが閲覧できたために、より差別が助長されました。
「壬申戸籍」は、明治4年の戸籍法に基づいて、翌明治5年に編製されました。
壬申戸籍では、皇族、華族、士族、卒族、地士、旧神官、僧、尼、平民等を別個に集計しています。
このとき被差別部落民は賎民解放令に基づき、平民として編入されたが、一部地域の戸籍には新平民や、元穢多、元非人等と記載されたり等、差別は色濃く残りました。
その他、職業も記載様式に含まれており、華族、士族では主に禄高を、平民では農工商雑と記され、業種も記載されていました。
明治18年には廃止されましたが、宗門人別の性質を残すため、寺、氏神の記載がありました。
妾も二等親として戸籍の登載を定められていました。
その他、使用人、家来等は他人であっても養育している者は附籍として、その養育する者の戸籍に登載されていました。
その後、いくつかの変遷を経て、昭和43年に被差別部落民かどうかを探り出すためにこの戸籍が用いられようとした事件が発覚し、同年3月29日民事局長通達により閲覧禁止とし、法的な廃棄手続きを経たものは法務局・地方法務局・市町村のいずれかにて厳重に包装封印して保管することになりました。
今では、学問的な理由であっても、閲覧は出来なくなりました。
これが、あなたが、部落差別的なことを言う人には今までに一度も会ったことがない理由です。
詳細を知る人が少なくなったことと、個人情報ですから仮に知っていたとしても言ってはいけないことになったのです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A3%AC%E7%94%B3%E6%88%B8%E7%B1%8D