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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

ラーメン屋を開業して成功する確率は10パーセント以下か

別ブログにも同記事の別の部分を転載したが、この部分は若い人、特に脱サラを考えている人にとっては有益だろう。実体験談だけに重みがある。
ラーメン屋だけに限定された話ではない。ビジネスの基本を教えてくれる。



(以下引用)「琥珀色の戯言」から転載。


 ラーメン店の開店には、初期投資として、どのくらいのお金がかかるのか?

 居抜きであろうがなかろうが、ラーメン屋を開業しようとしたら、少なくとも1000万円は開業資金を用意しておかないと、たぶんすぐに足りなくなるだろう。これも最低限、頭に入れておいたほうがいい。
 そして、俺には経営の知識もノウハウもなかったから、あっちに支払い、こっちに支払い、とやっていくうちに、気がついたら1000万円はすぐ消えてしまっていた。資金だけではなく、頭もショートしてしまった。
 これだけお金をかけても、このお店の主力商品となるのは一杯数百円のラーメン。原価率を無視して考えても、1000万円を回収するには、毎日、どれだけラーメンを売ればいいのか? いや、「回収するなんて、絶対に無理じゃないか」と、絶望に似た感情を抱いてしまったことを覚えている。
 最初はなんにもわからなかったから、業者の人にいろいろとお願いしたんだけど、向こうも商売だから「これは絶対に必要です」「念のため、あれも買っておいたほうがいいですよ」とどんどん勧めてくる。
 プロが言うんだから間違いないな、と言われるがままに買ってしまったけれど、あとになって思えば「あんなものは買う必要なんてなかったじゃないか!」と思うようなものもたくさんあったし、もっと安く買えたじゃないか、と憤ることも多かった。
 初心者だから知らなくて当然、というのは甘すぎる。開業前のマイナスを少しでも減らすためにも、そのあたりのリサーチは徹底的にやるべきだと思う。
 ここまで読んで、「俺は大丈夫だ」と思っている人がいちばん危険だ、ということも付け加えておきたい。


 この本によると、店のエアコンと券売機に、それぞれ100万円くらいかかった、とのことでした。
 しかも、初期投資だけで支出が終わるわけではなくて、開店後も運転資金がどんどん出ていくのです。材料費や家賃、電気代はもちろん、食洗器や冷蔵庫などの機材の「保守料」や駐車場代まで。
 僕などは、「東京ではラーメンが1杯1000円もする、高い!」と思ってしまうのですが、経営側からすれば、原価やコスト抜きでも、開店資金を回収するだけで、1杯1000円でも、1万杯もラーメンを売らなければならないのです。
 これはしんどいよなあ。




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