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独楽帳

青天を行く白雲のごとき浮遊思考の落書き帳

イギリスでサッカーが生まれた理由

「英国毒舌日記」という、イギリス在住日本婦人の書いたブログから無断転載。
まあ、宣伝になると思って無断転載は咎めないでほしい。
こうした日常の文化の差というのは、偉い著者や学者などが書かないことなので、この「足の文化」という指摘は貴重である。イギリスでサッカーが生まれたのも宜(むべ)なるかな。
なお、デスクやテーブルに平気で足を載せるという行為は西洋の映画やテレビドラマでおなじみ過ぎて、驚くことすらなくなっている。ベッドの上に靴のまま寝転がるということすらある。こういう「足の文化」は野蛮だと我々日本人の多くは思うわけだが、東は東、西は西か。



その足

6月から9月初旬までの間、夏だけのアルバイトを採用する我が職場であるが、11人書類合格して面接に来たのが3人だったため、選択肢なく3人を採用した。
3人共覚えが早く、うち2人は3年いる既存のバイトより遥かに仕事も真面目に出来るからラッキーであったが、うち1人が驚異的な不愛想で言わなければ動かない美人である。

先日、お客様を相手にしていた時の事。
私のところに老女がやってきて、「ちょっとお話しちゅうごめんなさいね。あなたのところのスタッフ、あの子ね(とバイトの子の方を向いた)、売り場の商品を足で棚に押し入れたり、足で蹴って元に戻していたのよ。あんなの見て買いたいと思う?あんな扱いを受けた商品を買いたいと思わないわ。一応、報告しておくから、ちゃんと教育して頂戴」と言われた。
見ると、そのスタッフはそ例の美人バイトであった。

多分、私が見た目年齢からマネージャーかと思われたのであろう。
「お教えいただき有難うございます」と礼を言い、私は若き24歳の店長の元に行き、2人で店内カメラを巻き戻し、その事実を確認した。
客の目の前でやっていた。
その平然とした態度から、商品を足で蹴って戻す行為に何の悪気もないと感じられた。

私は24歳に「ちゃんと証拠を見せて客からクレームが来た事を伝え、今後絶対にやらないように言いや」と言った。
24歳は実行したようであるが、「念のためスタッフ全員にも足で商品を蹴って戻すな、まして客の前で」と口頭で伝えるよう指示を出した私。
しかし24歳の店長によると、2人の20代のスタッフが「私もするけど・・・何が悪いわけ?」と言ったらしい。
引いた・・

商品を足で蹴る行為はテーブルに靴を乗せる行為動揺、「何故悪い?」に繋がっているのだろうかと考えた。
しかしながら、私にとってこの物を足で蹴る行為は職場だけではない。
子供のスイミングスクールにおいても、先生が例えば子供にビート板的なものを渡すとき、投げて渡す。
手渡しできる距離でも、わざわざ投げて床に落とすのであるが、その落としたものが子供から遠すぎた場合、必ず足で蹴るのである。
私は子供がスイミングスクールに通い始めたときから、これが非常に気になって来た。
がしかし、その行為に誰もクレームを言う事が無いという事は、ごくごく当たり前な光景なんだと飲み込んできた。
これがイギリスのやり方なんだと思うようにしてきた。

もう随分前であるが、オーストラリア人の嫁(夫の兄嫁)が私に「買ったけど要らんから、あげるわ」と言い、マフィンの入った袋を私に投げて来た事があった。
それにカチンと来た私は「私は犬じゃない。そんな見下した渡され方をして誰が喰うか。食べ物を投げるなんて最低」と投げ返してやった事がある。
嫁は驚いていたが、しかし義母は「家庭内でちゃんとした躾けを受けていない、ちゃんとしたマナーを教えられない親に育てられたのよ、あの子は。悪気はないと思うから。ただ、あなたの言う事は正しいわ」と言われた事がある。

これは躾けなんだろうか・・
それとも文化なんだろうか・・
この足癖というまさかの壁にぶつかっているイギリス生活である。

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